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第322話*

「ひ、どい……兄上、さすがにこんな……あうッ!」 「そうだね……ひどいことしてるのはわかってるよ。でも、ここまでされて起きなかったお前も問題だと思うんだ」 「え……? ……うっ」 「普通はこうなる前に起きるものなんだよ。なのに挿入されるまで起きないって、どういうこと? お前の危機管理能力ってどうなってるの?」 「そ、な……知らな……んうっ!」 「そんなんじゃお兄ちゃん、心配で心配でお前を送り出せないよ。あまり時間もないのに、どうしてくれるの」 「な、何の話……あっ、んん――ッ!」  再びゴリッと奥を抉られ、一瞬目の前が真っ白になった。熱を解放できないまま強引に絶頂まで連れて行かれ、全身の痙攣が止まらなくなる。 「うぅ、く……はう……!」 「おやおや、イっちゃったか。やっぱり犯されて感じるお前も可愛いね」 「な……あ!? あっ! だめ、まだ動いちゃ……んんっ!」 「ああもう、本当に送り出したくない……。こんなエッチで可愛い子、一年間も他所にやれないよ……。心配だし、私の方が寂しくなっちゃう」 「ひぃッ!」  ガタガタ痙攣している身体を強引に押さえ込まれ、最奥をぐりぐり突き刺される。  より敏感になった肉襞を強く擦られ、狭い器官をぐぅっと圧し広げられ、充血しまくった陰茎をも握り込まれた。出せないまま何度も極め、その度に意識が途切れかける。 「んンッ! うう、ふ……ああ……っ」 「ねえ……今どんな気持ち? 起き抜けにレイプされて辛い? それとも、お兄ちゃんにやられるならレイプでも幸せ?」 「っ……そ、れは……うっ……く」  頑張って喋ろうとするのだが、そうすると腰を揺さぶられ、めくるめく快感に舌が回らなくなってしまう。  ――兄上、ちょっとは話を聞いてくれ……!  いくら愛する兄とはいえ、わけもわからないまま一方的にやられ続けるのは、精神的にも辛い。こんなことをする前にちゃんと話をして欲しい。  アクセルは力を振り絞って兄の腕を掴んだ。そしてわざと強く爪を立て、途切れ途切れに訴えた。

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