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第353話*
「あっ、やっ! 兄上待って、激しい……っ!」
「そう? これくらい、いつものことじゃない? お前なら全然平気だよね?」
「んんッ! うう……んっ、ああ、いやぁ……!」
ぐちゅぐちゅと奥を掻き回される度に、がくがく身体が痙攣してしまう。
ただでさえ敏感なのに、達したばかりで更に敏感になって、あまりの刺激に意識が飛びそうになった。
気絶だけは絶対にしまいと必死にシーツを握り締めたものの、弱いところを知り尽くしている兄はさも愉しそうにこちらを攻めてくる。
折り畳まれた膝の裏に腕を通され、上から体重をかけて押さえ込まれ、シーツを握っていた両手ですら頭の横で押さえつけられてしまった。
ほとんど身動きがとれず、抵抗もできない状態で、アクセルは兄の下ではしたなく喘ぎ続けた。
「あう……ん、ふ……あ、にうえ……ぇ」
「もう、可愛いなぁ……。気持ちよすぎて泣いちゃうお前、最高に可愛いよ。私の方が鼻血噴きそう」
「んっ、く……! だ、だめ、また……ああぁっ!」
奥の曲がり角を再びゴリッと抉られ、言葉を掻き消されてしまう。勃ち上がった先端からとぷんと白濁が溢れ、一瞬意識が飛びそうになった。
「お……お、願い、兄上、ちょっと休ませ……ん――ッ!」
びくん、と腰が大きく跳ねる。下肢から襲ってくる刺激に耐えられず、背中が反り返って顎が跳ね上がった。
――だめだ……こんな状態なのに俺……!
かなり一方的に攻められているのに、どうしようもなく感じてしまう。身体をよじることもできないのに、兄が相手だと「支配されている」ことそのものが快感になるようだ。
その証拠に、アクセルの股間は未だに萎えることなくそそり立ち、先端が下腹部にくっつきそうになっている。先程軽く達したばかりなのに、なんてはしたない。
それでも、身体は勝手に反応してしまって全く言うことを聞いてくれなかった。
「うぅ、ん……兄上、待っ……ああっ!」
また我慢しきれず、粘液を放ってしまう。
先程からずっとイきっぱなしだ。身体は攻められ続けてぐったりしているのに、兄と繋がっている場所だけはキュンキュンと疼いて肉槍を締め付ける。
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