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第358話*
「兄上、何を……」
「一年間会えなくなっちゃうから、その分いっぱい交わりたいんだ。朝までたっぷり抱き合おう、ね?」
「えっ!? ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺、明日死合いだって……」
「大丈夫だよ。お前なら腰が砕けてても勝てるって。お兄ちゃんが保証する」
「そういう問題じゃ……!」
「まあまあ、細かいことは気にしないでさ」
「だ、だめだ、今日はもう寝かせ……ひあっ!」
再び兄に肉棒をねじ込まれ、アクセルはがくんとベッドに沈み込んだ。
腰を動かされる度に中の精液がぐちゃぐちゃ音を立て、時折入口から溢れてつつ……と太ももを伝い落ちる。
――ホントに兄上、エッチすぎるだろ……!
絶倫というか何というか、どれだけ体力・精力が有り余っているのかと呆れ果てる。二回くらいでは全然離してくれず、いつもこちらがクタクタになるまで挑んでくるのだ。
アクセルも決して体力がないわけではないが、兄のスタミナには遠く及ばない気がする。
「んっ、く……うう……ん」
後ろから身体を揺すぶられ、顔をシーツに押し付けてすすり泣く。
既にベッドは汗と涙と唾液、それにはしたない欲望でぐっしょり濡れていた。枕やシーツ、布団等を全面的に取り換えないと寝られない状況になっている。その作業も、これからやったら多少時間がかかるだろう。
このままじゃ本当に徹夜になってしまうんじゃ……と後ろめたく思いつつも、与えられる快感にはどうしても抗えなかった。
頭の片隅では「もう寝なきゃ」と思っているのに、愛される悦びが理性を上回って際限なく反応してしまう。
現に今も、後ろの口が挿し込まれた楔を美味しそうにしゃぶり、決して離すまいときゅうきゅう締め付けていた。
「んんっ……! ふ、あ……あっ、あう……」
「ね、後ろからだと違う角度に当たるでしょ? こっちもまた気持ちいいよね」
「はう……き、もちい……兄上ぇ……」
「ふふ、お前今すごい顔してるよ。本当に気持ちいいんだね、可愛いなぁ……」
「んうッ……!」
後ろから顎を掴まれ、口の中に指を二本突っ込まれる。
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