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第360話*

「ほら、いっぱい出てきた。だんだんすっきりしてきたんじゃない? お前、お腹張ってて苦しそうだったし」 「で……でも、こんな……あうっ!」  我慢しようとしたけれど、生理現象を抑えることはできず、とうとう溜まった白濁をごぽっ、と吐き出してしまった。  浴室ならまだしもこんなところで漏らす羽目になり、アクセルはぐったりとすすり泣いた。 「うう……う……ひどい、兄上……」 「いいの。ひどいお兄ちゃんのことも全部覚えておいて。帰ってきた時に覚えてなかったら、もっとひどいお仕置きしちゃうからね」 「っ……」  とんでもないことを言われたのに、不覚にも胸がキュンとしてしまった。  ひどいお仕置きってどんなことなのか。想像することもできないが、兄にだったらちょっとやられてみたいとも思う。  ――我ながら、重症だよな……。  被虐趣味はないはずだけど、兄が相手だとどこまでもマゾっぽくなってしまう。兄に「支配される」ことそのものが快感なので、どんなにひどく組み敷かれても際限なく感じてしまうのだ。  何度も達しているのに、未だに股間が元気よく上を向いているのがその証拠である。 「さてと……じゃあ、また挿れちゃうね」 「えっ……!?」  腰を掴まれて少し浮かされ、濡れた窄まりに切っ先を当てられた。  この状態で挿れられたら大変なことになると思い、アクセルは慌てて兄の腕を掴んだ。 「兄上待って、今挿れちゃ……ああぁぁっ!」  結局重力には勝てず、最奥まで一気にずん……と貫かれてしまう。その瞬間、視界が白く灼け、太ももが震えて熱いものが飛び散った。案の定、挿入されただけで達してしまったようだ。今夜はこれで何回目だろう……。  虚ろな目でぴくぴく痙攣していると、兄が耳元で妖しく囁いてきた。 「ふふ、またイっちゃったの? 本当にお前は感じやすくて可愛いね」 「はひ……ひ、ぃ……」 「ほら、こっち向いて……」 「うんんッ……!」  顔を掴まれて唇を塞がれ、その間にゴリッと中を抉られてしまう。

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