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第540話*

「兄上、違うんだ……! 本当に見惚れてたわけじゃなくて」 「どっちでもいいよ。見惚れていようとそうでなかろうと、お前が私のものだって事実は変わらないし」 「っ……」 「まあ、どのみちお仕置きはするんだけど」 「するのか!?」  一瞬キュンとしかけたのに、反射的にツッコみを入れてしまった。  本当にこの兄は、こういう時はとことん自分勝手というか、穏やかにドSだと思う。  ……それに逆らえない自分も自分だけど。 「ほら、そこの岸に手をついて、お尻こっちに向けて」 「でも兄上……」 「早く。もたもたしてると誰かが来ちゃうかもしれないよ?」 「っ……」  太ももから尻を撫で上げられ、鼻にかかった声が漏れる。  仕方なくアクセルは泉の岸に両手をつき、恐る恐る尻を突き出した。自分で従っておいて何だが、やはりものすごく恥ずかしい。 「ふふ、相変わらずお前はいい尻してるね。この引き締まった筋肉、大好き」 「っ……そ、そういうこと言わなくていいって……!」 「シャイなところも好きだよ。すぐ真っ赤になって照れちゃうの、ホントに可愛いよね」 「っ……うっ」  いやらしい手つきで尻を撫でられたかと思うと、ススス……と手が前に滑ってきて反応しかかっている前を握り込まれてしまう。そのまま絶妙な強弱をつけて、上下に扱かれた。  水だけでない湿っぽい音とぬるりとした感覚のせいで、余計に身体が熱くなってくる。きっと耳まで赤くなっていることだろう。 「ほら、もうこんなになってる。久しぶりだからかなり反応が早いね」 「そん……」 「それともお前、意外と青姦プレイ好き? 誰かに見られちゃうかも……と思うと興奮するタイプ?」 「っ!? そ、そんなわけないだろ!」 「そうかい? でも『見られちゃいそうで不安』って人は、外ではあまり反応してくれないんだよ。誰かに見られちゃうかも……って状況がスリルになる人は、逆にものすごく反応がいいんだ」 「な……あっ!」  わざと強く肉幹を扱かれ、つい大きな声が出てしまう。  慌てて手で口元を押さえたが、追い打ちをかけるようにより激しく股間を刺激され、もう片方の手で胸の突起もキュッと摘ままれてしまう。

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