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第544話*
アクセルは涙目で訴えた。
「兄上、そこ触らないでくれ……! どんどんきつくなる……!」
「そう? きついのって気持ちよくない?」
「よ、よくない……うっ!」
「ふーん……まあいいか。直接触らなくても、お前のここはずっとビンビンだもんね」
綺麗な顔でサラッといやらしいことを言ってくる兄。
それでまた顔を赤くしていると、兄が真上からのしかかってきた。両脚を改めて抱え直し、暴かれた秘蕾に先端を当ててくる。
「ヤドリギに邪魔されたけど、もういいよね? お前も待ちきれないみたいだし」
「そ、そんな、違っ……!」
「ああ、声は我慢しなくてもいいから。大声出したらピピちゃんがすっ飛んでくるかもだけど、その時はその時だし」
「っ!? ち、ちょっと待って……!」
そうだった。ここは外だ。あまり声を出してはいけない。こんなとんでもない場面を目撃されたら、それだけで恥ずかしくて死にそうだ。ヤドリギに縛られたまま兄に犯されるなんて、普通に考えてもあり得ないシチュエーションである。
だがアクセルの制止も虚しく、兄はしっかり腰を掴んで、ぐぐ……っと、先端をめり込ませてきた。
「あっ……」
反射的に甘い声が漏れた。ひくひく痙攣していた下の口は、待ってましたと言わんばかりに兄のものをしゃぶり、亀頭を甘噛みするようにきゅうきゅう収縮し始める。
「……ふふ、先っぽだけでも気持ちいい。こんなんじゃすぐにイっちゃいそうだよ」
「っ、っ……」
「じゃ、奥まで挿れちゃうね」
「だ、だめ……待っ……あぅんんん……ッ!」
結局ロクな抵抗もできず、一気に最奥まで貫かれてしまう。先端で腹の底を突き上げられた途端、目の奥で火花がちらつき、一瞬気が遠くなった。
衝撃に耐えきれず、がくんと顎を跳ね上げて上半身を仰け反らせる。
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