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第545話*

「んっ……ん、ふ……うう……」  甘い痺れの中、全身をぶるぶる震わせていたら、 「……ありゃ、またイっちゃったかな。さっき出したばかりだから、出してはいないみたいだけど」  際限なく張り詰めている男根に触れられ、思わず息が詰まった。  尻に太くて硬いものが食い込んでいる中で前にも触られ、おまけに陰部にはヤドリギの枝まで絡まっている。下腹部の圧迫感が凄まじく、全身も溶けそうなくらい熱くて、アクセルはこの時点で既に息切れしかけていた。 「あ、う……兄上ぇ……」 「うん、なに?」 「ちょ、っと……待って……ほんとに、くるし……から……」 「……そうかい? それは困ったねぇ……」  そう言いつつも、兄は触るのも動くのもやめて、じっとこちらを見つめてきた。  どうにか息を整えようとしたものの、何の刺激も与えられないとそれはそれで視線が気になってしまい、一度視線が気になると「見られている恥ずかしさ」がどんどんこみ上げてきて、余計に身体が熱くなってしまった。  ――ああだめだ……何もされなくても感じちゃう……!  自分でも呆れるくらい淫らだなと思う。視線だけで感じてしまうなんて、本当に恥ずかしい身体になったものだ。  だけど、それもこれも兄の調教のせいだと思えば、ほんの少しだけ誇らしく思ったりもする。兄がここまで執着し、熱心に調教したくなるのは、弟である自分一人だけだろうから。 「お前の中、本当に気持ちいいね……。私の形にぴったり収まって、きゅうきゅう吸い付いてくる……」 「それは……」 「久しぶりでも、私のことちゃんと覚えていたんだね。いい子いい子」  優しく髪を撫でられ、それでまたキュンとした。心臓が勝手にドキドキ暴れ出し、全身の細胞が悦びに打ち震える。  それで無意識に兄のものを締め付けてしまい、官能的な苦痛に我に返った。

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