「うっ……！」 「ありゃ……お前が締め付けるからもっと大きくなっちゃったよ。ごめんね」 「っ、あっ……」 「ねえ、そろそろ動いていい？　待ちきれなくなっちゃった」 　そう聞きつつ、緩やかに腰を引いていく兄。そしてゆっくりしたスピードで柔らかな内襞を擦り、最奥を突き上げてきた。 「ああっ……！　あっ、あっ……あぅ、ん……」 「ゆっくりするのも、たまにはいいでしょう？　お前の好きなところ、いっぱい刺激してあげられる。これくらいなら身体も辛くないだろうしね」 「んんッ……！　ああ、兄上、そこは……あんっ！」 　感じやすいところをことさらじっくり攻められ、声が抑えられなくなる。 　敏感な肉襞を硬いもので擦られつつ、腹の奥をゴリゴリ抉られ、入口をゆるゆると刺激された。その度に腰がびくびく跳ね、官能的な熱で再び下肢に溜まってくる。 　だが欲望が膨らみを増していけばいくほど、ヤドリギの締め付けもきつくなっていった。赤黒く充血している陰部全体をキリキリ締め上げられ、繊細な鈴口にまで細枝が差し込まれている状態である。 　これでは出したくなっても出せない。 「うう……兄上、これ……何とかしてくれ……！」 「ヤドリギを？　でもそれはお前の神器だろう？　私にはどうすることもできないと思うんだけどな」 「でも……うっ、くるし……あぁっ！」 「まあそうだろうね……こんな風に縛られて、先端まで塞がれちゃ」 「……あうっ！」 　わざとらしく、兄が最奥をゴリッと突いてくる。 　それで一際大きく身体が跳ね、目の前にチカチカ閃光が走った。完全に出すことはできなかったが、我慢しきれなかった粘液が枝を伝ってとろとろ溢れてきている。 「あ、にうえぇ……これ、斬って……！」 「いいの？　斬ったら私まで縛られない？」 「い、いから、早く……！」 「わかったよ。じゃあ股間のヤドリギだけね」 　そう言うやいなや、兄は素早く愛刀を抜き放ち、サッと一度素振りした。大事なところに素振りの風が当たり、それでまたビクッと身体が震えた。