609 / 1999
第609話*
「ひ……はぁ……ああ、あ……も、だめ……!」
「ふふ、とっても悦さそう……。さっきから中もすごいことになってるよ……わかる?」
「わ、かんな……あぁん!」
言葉にならなかったが、内襞がきゅうきゅう締まっているのはなんとなく察していた。中が兄の欲望に纏わりつき、腰を動かされる度に強く吸い付いて、男根を奥へと誘っている。一度中に出されていても、身体は際限なく熱を欲しがり、絞り取るように兄を締め付けていた。
「ああ、兄上、俺もう……っ……!」
「うん、いいよ……。私も、お前がイく時の顔を見ながらイきたい……」
「んんッ! あ、ふ……はあぁ……っ」
太ももが震える。ぞくぞくする程の快感が、背骨を駆け上がって脳まで到達する。
とうとう我慢しきれなくなり、アクセルは無意識に兄に縋りついた。
「っ……うんん――ッ!」
びくびく身体を痙攣させながら、二度目の熱を噴き上げる。一度目からさほど間が空いていないせいか、白濁がだらだら溢れて止まらなかった。絶頂の快感もやたらと長く続き、あまりの気持ちよさに失神してしまいそうになる。
「あっ……く! ふ、うぅ……」
直後に兄の熱もたっぷり注ぎ込まれ、その刺激だけでもまたイきそうになった。下腹部が張っているような感覚はやや苦しかったものの、その苦痛さえも今は酩酊の材料にしかならず、強烈な目眩と戦いながら喘ぎ声を漏らす。
「あ……あっ……はぁ……」
「……ふふ、すごい顔。その顔だけであと三回くらいは出せそうだよ。お前、私を煽るの上手だね」
「あ、違……煽ってな……ひンッ!」
軽く兄に頬を撫でられただけで、びくんと大きく身体が跳ねた。イきっぱなしのせいか、ほんの少しの刺激でも過度に感じてしまい、それでまた中がきゅうっと収縮してしまう。
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