「ふふ、でも今夜はすぐに寝かすつもりはないんだ。安心して眠るのはいっぱい動いてからだよ」 「あ……っ」 　寝間着の裾から手を入れられ、小さく声が漏れた。胸の突起を指先で刺激され、最初は柔らかかった部分が徐々にぷっくり凝ってくる。 「っ……っ……ん」 「ああ、声は我慢しなくていいからね。せっかくだからお前のいい声聞かせて欲しいな」 「ひあっ……！」 　キュッと乳首をつねられ、甲高い悲鳴が上がった。自分でもびっくりするくらい高い声で、恥ずかしさに唇を引き結ぶ。 「んっ、ん……ふ……」 「ありゃ……声出すの嫌なのかな？　私が相手なんだから、そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」 「っ……んっ」 「まあ、そういうシャイなところがお前の可愛いところなんだけどね」 　フレインが寝間着の裾を思いっきりめくり上げ、首元まで露出させてくる。 　上半身くらいなら恥ずかしくはないけれど、これから存分に身体を嬲られるのかと思ったら心臓がバクバクしてしょうがなかった。 　フレインのベッドに仰向けに転がされ、上から押さえ付けられ、剥き出しになった胸部に舌を這わされる。硬くなった突起をざらりと舐められたかと思うと舌先でころころ転がされ、空いている方の乳首は指でひたすら捏ねくり回された。 　そうされる度に身体がぴくんと反応し、小さな痙攣と共に甘い声が漏れてくる。 「あっ……ん、は……う」 「ふふ、声は我慢しててもちゃんと感じてるね。よかった、万が一覚えてなかったらどうしようかと思った」 「そんな……それは、ないと思います……」 「そうだね。お前、身体で覚えたことはずっと覚えてるもんね」 「あっ！」 　カリッと軽く突起に歯を立てられ、びくんと身体が大きく跳ねた。 「だったらきっと、私に抱かれたことも全部覚えてる……だよね、アクセル？」 「っ、あ……ちょ、兄上……！？」 　下腹部に手を這わされ、下着の中に手を入れられて、性器を直接握られてしまう。