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第780話*
だから、何としてでも最後まで堪えなければ……。
「ほら……全部入ったよ。わかるかい?」
「あ……ああ……」
「うん、いい子いい子。久しぶりだけど、私のことはちゃんと覚えてるみたいだね」
「んっ……く……」
「それじゃ、ちょっと動いてみようか」
「ひあっ……!」
ゆっくり腰を動かされ、引き攣った悲鳴が上がる。
繊細な肉襞をじっくり擦られ、前立腺を細かく突かれ、腰を回すように入口付近を刺激されたかと思うと、またずずず……と奥まで挿入される。
それを何度も繰り返され、次第にアクセルも息が上がってきた。苦しいのももちろんあったが、それ以上に身体の震えが止まらず、甘ったるい声も抑えられなくなる。
「ああっ、あっ、あ……兄上ぇ……!」
「ああ、可愛い……。お前、何も変わってない……動く度にきゅうきゅう締まって私に絡みついてくる……」
「うぅ……ん、く……はぁ……あっ……!」
「お前の中、最高に気持ちいいよ……」
「あうっ! あっ、あぁ、あん!」
一番弱い最奥を抉られ、びくんと大きく身体が跳ねた。背中がぐぅっと反り返り、無意識に頭がずり上がって刺激から逃げを打った。
だがそれを咎めるように兄に肩を掴まれ、より深くぐっ、ぐっと奥を突かれてしまう。
「んうぅ……っ! ふぐ、う……ああ、も……だめ……!」
「だめなのかい? ここ、気持ちいいでしょう」
「い、い……けど、それ……強すぎ、てぇ……っ!」
「ふふ、お前は相変わらず感じやすくて可愛いね。そんなんだから、もっとデロデロに甘やかしたくなっちゃうんだ」
「は……?」
官能に染まった目で兄を見上げたら、彼はにこりと微笑んで下肢に手を伸ばしてきた。そして兄との腹の間で擦られ続けていた陰茎をむんずと掴み、強弱をつけて扱き始めた。
「んあっ! あっ、あっ! あぁぁん!」
「うん、いい声。お前が快感に喘いでいるの、ぞくぞくして大好き」
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