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第783話*
「はい、兄上……」
「うん、いい子いい子。お前は本当に可愛いね」
そう言ってこちらに軽く口づけたかと思うと、兄は少し腰を引き、そのまま一気に最奥を貫いてきた。
「んぅッ……!」
一番弱いところを抉られ、びくんと大きく身体が跳ねる。がくがく震えているところを何度も突き上げられ、アクセルは首を振りながら快感に悶えた。
「ああっ! あっ、あっ、兄上、はげし……あぁん!」
「これくらい激しいのも好きだろう? 中がきゅうきゅう吸い付いて悦んでるよ」
「ひぐッ! あ、そこ……だめ、やめてぇ……!」
前立腺の裏側を何度も強く擦られ、びくびく腰が痙攣してしまう。達して数分しか経っていないのに、あっと言う間に官能的な熱が集まって股間に集中し始めた。
「んンっ……! うっ、う……あっ……く……!」
陰部の疼痛がひどくなり、アクセルはチラリと下肢に目線を落とした。
案の定、自分の欲望は赤黒く膨張しており、たっぷり熱を溜め込んでぴくぴく震えていた。既にいつ爆発してもおかしくない状況だったが、根本から堰き止められているので自発的に達することはできない。先端からじわじわと蜜を溢れさせているが、自由にイけないのは苦痛だった。
確かにこれなら粗相をすることはないけれど、無理矢理我慢させられるのも、それはそれで苦しい。
「うぅ、んッ……! ふぐ、う……ああぁっ……!」
また奥深いところを強く突かれ、アクセルはがくんと全身を仰け反らせた。衝撃で涙が飛び散り、飲み込み切れなかった唾液が唇の端からこぼれ落ちる。
脳まで溶かされそうなくらい気持ちよくてたまらないのに、完全に吹っ飛べないのが辛い。自力で紐が解けない分、早く解放されたい欲がどんどん高まっていく。
――う、苦しい……! いつまでこんな……。
苦痛と快感の狭間で悶えつつ、アクセルは兄の様子を窺った。
兄はひたすら腰を動かしているものの、まだまだ絶頂を迎えてくれそうになかった。
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