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第786話*
熱いし恥ずかしいし、本当に頭がおかしくなりそうだったが、兄から逃げる元気もない。
脳が身体を動かすのを拒否しているらしく、ぐったりとベッドに沈み込んだまま一方的に抱かれ続けた。
「あっ、あっ……あぁ……っ」
その後どうなったかハッキリと覚えていない。気付いたら朝になっていて、乱れた状態のまま兄が隣に寝ていたのだ。
途中で力尽きたのか何なのか、身体もべとべとに汚れたままだった。
――うわぁ……なんて状態だ……。
こんな状態で寝ていたなんて最悪だ。ベッドはもとより、寝間着も汚れてしまっている。今日は一日洗濯三昧になりそうだ……。
やれやれ……とアクセルは起き上がり、とりあえずシャワーを浴びようと浴室に向かった。
「っ……」
ちょっと歩いた途端、腹の中に出されたものがぎゅるる……と蠢いた。尻から漏れそうになり、慌てて後孔に力を込める。
どれだけ出されたのか数えていないが、この様子だと本当に数え切れないほど注ぎ込まれたみたいだ。まったく、うちの兄は絶倫すぎて困る。
「はぁ……」
温かい湯を出し、頭からゆっくり浴びる。全身の体液が洗い流され、ようやく一息つくことができた。
ホッとした途端、後孔の力も緩み、太ももを伝ってとろりと白濁が溢れ出て来る。
「う……」
仕方なく、アクセルは自分で中に指を突っ込んで出されたものを掻き出すことにした。恥ずかしいことこの上なかったが、ちゃんと後始末をしておかないとどこかで粗相をしてしまうかもしれない。そちらの方がもっと恥ずかしい。
「っ……く……」
自分の指の感触にすら感じてしまい、一生懸命唇を噛み締めた。
昨夜存分に可愛がられたせいか、未だに中は熱くて柔らかいままである。初めて自分の中に触ったけれど、イボイボの肉襞が指に絡みついてくるようで何とも気持ちよかった。癖になりそうだ。
――兄上が入れたがるのも、わかる気がする……かも。
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