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第933話*

「は……あ、あ……」 「ふふ、やっぱりイっちゃったね。まあわかってたけどさ」 「っ……ふ、く……」 「じゃあ今から動くからね。存分に鳴くといいよ」  そう言った途端、兄がずるりと腰を引き、再びガツンと奥を突き上げてきた。  イったばかりの身体にはあまりに刺激が強すぎて、アクセルは初っ端から音を上げてしまった。 「んあっ! ちょ、待っ……激しいぃ……っ!」 「またまたぁ。これ、いつもと同じくらいだよ? これくらい全然平気でしょ?」 「だ、だめ……! イったばっかで、感じすぎちゃ……あぁっ!」 「ふーん? まあでも、感じるのはいいことだよね。お前が気持ちよくなると、後ろがきゅうきゅう締まって私まで気持ちよくなるんだ。これぞWIN-WINってやつ?」 「んンッ! う、あ……あぅン!」 「……ま、虐めすぎるとまた怒られちゃうから、ほどほどにしておくけどね。でも、お前の中が気持ちいいのは本当だよ。気持ちよすぎて腰が止まらなくなっちゃうの」 「ふぐッ……!」  また奥まで強く貫かれ、衝撃に一瞬意識が途切れた。混濁した意識を必死に掻き集めるも、頭は朦朧としたまま、ほとんど快感に支配されてしまっている。  このままじゃ本当に失神しそう……と本能的恐怖も覚えたものの、頭は働かず身体も痺れて動かないとなれば、アクセルになすすべはなかった。 「うう……」  再び兄が腰を引いていく。また強く突き上げられてしまう。次にやられたら耐えられる気がしない。もうだめだ……。 「んっ……!? あっ……あ……、はあぁ」  ところが、予想に反して兄は至極ゆっくりしたスピードで奥まで腰を進めてきた。  秒速二センチくらいの早さでじっくり襞を擦られ、腹の底をコツンと突き上げられ、弱いところを緩く刺激される。 「うぅ、ん……っ! ふ……はう……あぁん!」  十分に享受できるくらいの刺激に酩酊し、甘ったるい喘ぎ声を漏らす。

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