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第936話*

 喉の奥に当たって咽そうになるところをどうにか堪え、雄の香りが漂う肉幹をざらりと舐め上げる。口の端から体液と混ざった唾液が伝い落ち、顎の辺りがべたべたに汚れた。 「ん、んっ……んぶッ……!?」  一生懸命口で奉仕していたら、股間の男根をむんずと掴まれ、そのまま軽く扱かれてしまう。  当たり前のように身体が跳ね、兄を咥えたままくぐもった悲鳴を上げた。予想外の刺激に耐えられず、ジタバタと脚を暴れさせて強烈な快感を訴える。 「んんッ! ん、ふ……んぅ――ッ!」 「ふふ、お前は本当に敏感で可愛いね。ちょっと触っただけでこんなに反応してくれるんだもん。どんどん楽しくなってきちゃうよ」 「ふぐッ……! うぅ、んっ、んふぅ……!」 「ほら、お前のここ……こんなに蜜を垂らして悦んでるよ。もうびしょびしょだ」  そう言って兄は漏れ出た粘液を塗り広げ、男根より更に下を弄ってくる。  脚の奥には当然のことながら後ろの口が潜んでおり、直接弄られる前からひくひく痙攣して悦んでいる始末だった。自分でも相当淫らな姿になっているんだろうな、と想像できる。 「んぅッ! ん、く……うぅ、んっ!」  そんな状況下で兄に指を突っ込まれ、アクセルはびくんと腰を跳ねさせた。  いきなり三本もの指を挿れられたせいか、下肢の圧迫感が増し、内襞もギチギチに引き伸ばされてしまう。上と下を同時に塞がれる苦しみに耐えられず、とうとう兄のものを口から吐き出してしまった。 「んあッ! あっ、あっ……! 兄上だめ、やめてぇ……っ!」 「ありゃ、吐き出しちゃったか。悪い子だなぁ……お兄ちゃん、まだイってないよ?」 「そ、な……下、触られたら我慢できな……ひぃッ!」  びくびく身体を跳ねさせ、太ももを震わせ、艶めいた嬌声を上げて身悶える。  敏感な身体の中で、やはり一番感じるのは後孔と内部で間違いなく、そこを弄られるとどうしても過剰に反応してしまうのだ。

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