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第978話*
「好きなところに座っていいよ」
そう言って、兄がバスタブの縁に腰掛ける。
「私はここで見ててあげる。お前は好きなように弄ってみなさい」
「弄る!? 何を……」
「そりゃあ、前と後ろに決まってるじゃないか。座りながらこう、脚を開いて自分で前と後ろを弄るんだよ」
壁に寄り掛かるとやりやすいかも……などと、余計なアドバイスまでしてくる兄。
想像しただけで頭が茹だこみたいになりそうで、アクセルはおどおどとその場に立ち尽くした。
「そんな……俺、自分でなんて……」
「だって私には触られたくないんでしょ? そしたら自分でやるしかないじゃない」
「で、でも俺、そんなこと……」
「何事も経験だよ。やり方がわからなかったらその都度アドバイスあげるから、とりあえず自分でやってみて」
「っ……!」
こちらを黙らせるかのように、兄がにこりと微笑んでくる。
何とか反論したかったが、こうなってしまっては自分が兄に逆らえるはずもなく、アクセルはそろそろと床に腰を下ろした。壁に浅く寄り掛かり、膝を立ててじりじりと両脚を開いていく。
短いスカートがめくれ上がり、脚の奥まで丸見えになった。後ろの孔がひくんと収縮しているのもバレバレだし、反応しかけている己も剥き出しになってしまう。これだけでも恥ずかしくて憤死しそうだった。
「ふふ、素敵な格好。お前は本当にエロい身体してるよね」
「そ、な……なりたくてこうなったわけじゃ……」
「うんうん、全部私のせいだよ。私好みの子に開発できて、最高に嬉しいんだ」
「っ……」
「さ、やってごらん。まずは自分に触って、それから後ろに指を入れてみて」
微笑みながら、じっとこちらを見つめてくる。
やむを得ずアクセルは左手で自分のものを掴み、右手を尻の後ろに回した。指先で少しだけ後孔に触れたら、そこがひくひく震えて指を中に誘い込んできた。身体の芯もキュンキュン疼き、じわじわと中心に熱が溜まっていく。
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