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第982話*
「あっ、あっ……あぁ……ん」
「ふふ、やっぱり私でないとイケないんだね。そういうところ、本当に可愛いよ」
「う……あ、それも……全部、兄上のせぃ……いっ!」
「うんうん、そうだね。大丈夫、責任はとるからさ。これからもずっと、何があっても、お前の側にいるからね」
そう囁かれ、不覚にもキュンとしてしまった。無意識に後ろが締まり、兄の剛直をぎゅうっと絞り上げてしまう。
兄が色っぽい息を吐きながら、ふっと口角を上げた。
「ああ、気持ちいい……。熱さも柔らかさも、この締まり具合も全部私好みだ……。入ってるだけでイっちゃいそうだよ」
「そ、な……こと……」
「本当だよ? お前の中、襞がうねってて、無数のイボイボが纏わりついてくるんだ。ちょっと動くだけでも最高に気持ちよくて……こういうの、名器っていうのかな」
「ひッ……あ!」
兄がバツン、と腰を打ち付けてくる。
もともと敏感な身体が達したばかりで更に敏感になり、ちょっと奥を突かれただけでもびくびく全身が痙攣した。そのまま何度も体内を刺激され、背中を反らして身悶える。
「ああっ、あ、あぁ……ん」
「ほら、お前も気持ちよかったらちゃんと『気持ちいい』って言ってごらん。何だか私だけ楽しんでいるみたいで、フェアじゃないように見える」
「っ……」
「口に出したらもっと気持ちよくなるからさ。……ね?」
喘いでいる唇を指先で摘ままれ、淫靡な言葉を促される。
そんなのいちいち口に出さずとも、こちらの様子を見ていれば快感を覚えているのは明らかなのだが、この兄はどうしても言葉にして言わせたいらしい。
仕方なくアクセルは、兄にしがみつきながら途切れ途切れに訴えた。
「き、もち、い……」
「うん、もう一度」
「気持ちい……気持ちいい……兄上ぇ……!」
「よしよし、ちゃんと言えたね。やっぱりお前はいい子だ」
「んっ、んっ……うぅ、ん……」
引き締まった腰を掴まれ、濡れた粘膜を何度も擦られて、心地いい刺激に酩酊した。
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