982 / 2296

第982話*

「あっ、あっ……あぁ……ん」 「ふふ、やっぱり私でないとイケないんだね。そういうところ、本当に可愛いよ」 「う……あ、それも……全部、兄上のせぃ……いっ!」 「うんうん、そうだね。大丈夫、責任はとるからさ。これからもずっと、何があっても、お前の側にいるからね」  そう囁かれ、不覚にもキュンとしてしまった。無意識に後ろが締まり、兄の剛直をぎゅうっと絞り上げてしまう。  兄が色っぽい息を吐きながら、ふっと口角を上げた。 「ああ、気持ちいい……。熱さも柔らかさも、この締まり具合も全部私好みだ……。入ってるだけでイっちゃいそうだよ」 「そ、な……こと……」 「本当だよ? お前の中、襞がうねってて、無数のイボイボが纏わりついてくるんだ。ちょっと動くだけでも最高に気持ちよくて……こういうの、名器っていうのかな」 「ひッ……あ!」  兄がバツン、と腰を打ち付けてくる。  もともと敏感な身体が達したばかりで更に敏感になり、ちょっと奥を突かれただけでもびくびく全身が痙攣した。そのまま何度も体内を刺激され、背中を反らして身悶える。 「ああっ、あ、あぁ……ん」 「ほら、お前も気持ちよかったらちゃんと『気持ちいい』って言ってごらん。何だか私だけ楽しんでいるみたいで、フェアじゃないように見える」 「っ……」 「口に出したらもっと気持ちよくなるからさ。……ね?」  喘いでいる唇を指先で摘ままれ、淫靡な言葉を促される。  そんなのいちいち口に出さずとも、こちらの様子を見ていれば快感を覚えているのは明らかなのだが、この兄はどうしても言葉にして言わせたいらしい。  仕方なくアクセルは、兄にしがみつきながら途切れ途切れに訴えた。 「き、もち、い……」 「うん、もう一度」 「気持ちい……気持ちいい……兄上ぇ……!」 「よしよし、ちゃんと言えたね。やっぱりお前はいい子だ」 「んっ、んっ……うぅ、ん……」  引き締まった腰を掴まれ、濡れた粘膜を何度も擦られて、心地いい刺激に酩酊した。

ともだちにシェアしよう!