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第983話*
こういう刺激は、やはり兄に与えてもらうのが一番だ。自分では上手くできないし、ここまで奥深い快感は味わえない。兄がずっと側にいてくれるならこれから先も困ることはないだろうし……もう、このままでいいやとさえ思えてくる。
「あっ……! ああ、あ……兄上……」
「ああ、もう出ちゃいそう……。ちゃんと全部飲み干してね」
「んんッ……! う、く……あっ、あっ」
中でドクン、と兄が大きく脈打ち、体重をかけられてぐっ、ぐっと腰を押し付けられる。
もっとも敏感な直腸の曲がり角を突かれ、アクセルは全身をぶるぶる震わせた。下肢からぞくぞくしたものが背骨を駆け上がり、身に余る快感に上半身をぐうっと大きく反らせる。
「うんんん――ッ!」
腹の奥に兄の熱が注ぎ込まれた途端、びくんと身体が大きく跳ねた。出された衝撃に耐えきれず、兄の下でびくびく全身を跳ねさせる。あまりに痙攣が大きかったせいか、兄に上から無理矢理押さえつけられた。
爪先まで甘い痺れが広がり、頭が真っ白になって「気持ちいい」以外は何も考えられなくなる。兄の熱で下肢が重苦しくなったが、それも今のアクセルには快感でしかなかった。
「う、う……ふぐ……」
「……ふふ、まだイってる。しかも今度は出してないね。ホントに可愛いなぁ……」
「はう……う、んっ……」
「ねえ、イってる最中って中がどうなってるか知ってる? びくびくしててすごく気持ちいいの。動いてなくてもぞくぞくしちゃう」
「あ……あっ……?」
その瞬間、出したばかりの兄がまたぐぅっと硬さを取り戻した。先程と同じかそれ以上に太くなり、更に圧迫感が増していく。苦しい。
「あ、兄上……!? ちょ、一度抜いて……」
「だーめ、まだまだ足りないもん。お腹いっぱいになるまで、放してあげないよ」
「そ、んな……ひぃッ!」
イきっぱなしの身体を軽く揺さぶられ、引き攣った悲鳴が漏れた。
ちょっと襞を擦られただけでもびくんと腰が跳ね、過剰な刺激に頭が吹っ飛びそうになる。
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