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第1095話

「あ、兄上……?」 「ふふ、すごいでしょ? 施設にいる間に、私がいっぱい増えたんだよ。お兄ちゃんがたくさんできて、お前も嬉しいよね?」 「は? え、いや、あの……」  施設にいる間に? いっぱい増えた?  それは兄が分裂したということか? それとも魔法か何かでコピー人間を作ったということか? 一体誰が? 何のために?  どういうことなのか、さっぱりわからない……。  完全に困惑していたら、兄の一人がこんなことを言い出した。 「ねえ、どうせならちょっと遊んで行かない?」 「……は? 遊ぶって何を……」 「ああ、それはいいね。せっかくここまで会いに来てくれたんだし、何もしないなんて損だ」 「うんうん、そうしよう。じゃあそこのベッドに行こうか」 「えっ? な、あっ!」  ひょい、と三人の兄に軽々持ち上げられ、ぽんとベッドに放り投げられてしまう。  逃げる間もなく兄たちもベッドに上ってきて、あれよあれよと組み敷かれてしまった。 「ちょ、兄上!? 何してるんだこんなところで!」 「何って、お前と遊ぶんだよ。わかってるくせに」 「大丈夫。ここは私たちの部屋だから、こういうことしても問題ないよ。めいっぱい楽しもうね」 「ああ、服は汚れてるから脱いじゃおうか」 「ちょ、やめ……うわっ!」  必死に抵抗したものの、三人の兄が相手ではアクセルが敵うはずもなく、あっさりと服を剥ぎ取られてしまう。  ベッドの上で下着一枚にされた上、両腕を頭上で押さえつけられてまじまじと身体を観察される。 「ああ、いいなぁ……。この綺麗な身体、本当に久しぶり」 「キュッと引き締まったお尻も可愛いし、長くて締まった脚も大好き」 「私は薄く割れたお腹が好きだな。ぺたんこのお腹に二回、三回と注ぎ込むと、だんだんお腹いっぱいになって膨らんでくるんだよね。それがすごくエロチックなんだ」  代わる代わる好き勝手なことを言う兄たち。  どうやら本気でやるつもりだとわかり、アクセルはぞっと背筋を凍らせた。

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