1102 / 2012

第1102話*

 既に二人分の兄を注ぎ込まれているせいか、後孔がひくんと収縮する度に隙間から僅かに白濁が漏れ出ていた。  脚の間の兄は緩んだ窄まりを軽く指で刺激しつつ、さも楽しそうに言う。 「ふふ、いやらしいなあ。こうやって弄ると中のものがどんどん溢れてくる」 「っ、あ……だめ、触らないで……っ」 「そうやって恥ずかしがるところも最高に可愛いよ。もっと可愛くていやらしい姿、見せて欲しいな」 「あっ……!」  兄が濡れた後孔に切っ先を押し当ててくる。  ドキッとする間もなく、そのままずぶずぶ欲望を挿し込まれ、一気に最奥まで貫かれてしまった。 「あぅン!」  がくん、と大きく顎が跳ね上がる。  挿入されただけでイきそうなほどの衝撃だったのに、陰部を締め付けられているせいで出すことはできず、代わりにビリビリ肌が痺れて絶頂の時と同じような快感が全身を襲ってくる。  もしかしたら出さずにイってしまったのかもしれないが、それを認識する余裕はアクセルにはなかった。行き場を失くした熱がぐるぐる下肢を蠢き、強烈な排泄感が凄まじい疼痛となって襲ってくる。 「うっ、う……うぅ、いっ……!」  気持ちいいのに苦しくて、痛いのに気持ちよくて、もう頭がおかしくなりそうだ。涙がぼろぼろ溢れて止まらず、息も絶え絶えに訴えることしかできない。 「兄上、もうやめ……許してぇ……っ!」 「何言ってるの。私はまだ一回目なのに」 「お前、思ったより体力ないね? お兄ちゃんが三人になっても、余裕で相手できないと困っちゃうよ」 「まあ、場数を踏んでいけば少しずつ進歩していくさ。練習がてら、これも咥えてみてくれる?」 「あっ……んぐッ……!」  半開きで喘いでいる口に、兄の欲望がねじ込まれる。  いきなり口を塞がれて噎せそうになっていると、更に喉奥を突かれてより一層苦しくなる。上手く息ができない。 「んっ、んっ……んんッ、う……!」 「ほら、ちゃんと舌を動かして。いつもやってるように奉仕してごらん」

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