1104 / 2012
第1104話*
腹の底を突き上げられながら喉奥まで犯され、次第に視界がチカチカしてきた。身体の痙攣と共に目の裏に火花が散り、頭が痺れて何も考えられなくなる。
内襞を擦られるのも、口内を犯されるのもたまらなく気持ちいい。根本を食い締めているリングのせいで陰部がジンジン腫れ上がっているけれど、その疼痛さえも今は快感でしかなかった。堰き止められた熱がぽたぽた先端から滴り落ち、股間をぐっしょり濡らしてより一層淫らな姿を演出してくれる。
すっかり快感に酔っていると、三人目の兄がアクセルの下肢に手を伸ばしてきた。
「んー、手持ち無沙汰なのもつまらないね。私はこっちを弄っちゃおうかな」
「っ……? んっ!? んぶッ、んぐ――っ!」
勃起した陰茎が生温かいもので包まれ、反射的にとぷんと熱を漏らしてしまった。リングがなかったら盛大に噴き上げていたに違いない。
横目で見たら、兄が自分のものを咥えて舌で舐めしゃぶっていた。
「んっ、んっ、んんぅ……ッ!」
「うん……こっちの味も最高だね。いつまでも舐めていたくなっちゃう」
「う、ぐっ……! ふ、く……うんんん……!」
「根本はずっと縛られてキツそうだけどね。すっごい腫れてるし、色が大変なことになってるよ」
カリ、と敏感な鈴口に軽く歯を立てられ、アクセルは声にならない悲鳴を上げた。びくんびくんと大きく身体が跳ね、視界が真っ白に弾けて脳まで痺れて動けなくなる。
出さずにイったのはこれで何度目だろう。もう正確な数は認識できなくなってしまった。
――そういえば……あの挿絵も、こんな感じだったな……。
ミューと一緒に見た秘蔵の本。あの挿絵の受けがこんな風に嬲られていた。
初めて見た時はあまりの淫らさにすぐに本を閉じてしまったが、まさかその日のうちに自分が同じ経験をするとは思わなかった。
そして挿絵以上に実際の行為は淫らだった。
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