1150 / 2012

第1150話*

 身体を倒されたせいでより深く挿入され、先端が直腸の曲がり角に届いていた。  ただでさえ敏感な箇所なのに、そこをゴリゴリ掻き回されたらアクセルとしてはたまったものではない。 「あっ、ひっ! ああっ、あっ、んあぁ!」 「ふふ、いっぱい感じてるね。お前の中、ぴくぴくしてて本当に気持ちいい……」 「だ、だめ……! そこ、感じすぎちゃ……ひあぁっ!」  頭が吹っ飛びそうな快感を少しでも散らすべく、激しく首を振って身を捩る。強すぎる刺激に耐えられず、無意識に兄の肩に手を置いて押し返そうとした。  それを咎めるように両手首を掴まれ、頭の横でしっかり押さえつけられながら最奥をガンガン突き上げられる。 「んうっ! あふ……っ」  がくがくと痙攣し、爪先までピンと引き攣って全身が甘く痺れる。頭まで真っ白になって理性も飛びかけ、上半身が弓なりにぐぅっと反り返った。  ああ、だめだ……。こんな調子じゃまた際限がなくなってしまう……。 「うっ……!?」  予告なしに腹の奥に飛沫を叩きつけられ、アクセルはぎょっと目を見開いた。  自分が何度もイかされるのはよくあることだけど、兄がこんなに早く達したのは恐らく初めてではなかろうか。  なんだこの早さは。いくら久しぶりだとしても早すぎではないか。まだ挿れてから数分しか経っていないのに。 「あー……もう出ちゃった。一ヵ月も我慢してるとブレーキも利きづらくなるんだね」 「っ、ちょ……兄上……」 「まあいいや。夜はまだ長いし。二回目以降はゆっくりやれば問題ないよね」 「はっ……!? 何言ってん……んあっ!」  出したばかりの腹の奥を、再びゴリッと抉られる。  瞬く間に回復した兄は、先程よりはペースを落として腰を動かし、アクセルの弱いところをねっとり蹂躙していった。  一旦腰をギリギリまで引き抜いたかと思うと、入口付近を浅く刺激し、再びずぶずぶ腰を沈めてくる。

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