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第1181話*
こんなに早くからイきまくっていては、兄が満足するまで体力が保たなくなる。明日の鍛錬の体力も残しておかないといけないのに、今から達するわけにはいかない。
すると兄は、恐ろしいほどの笑顔でこんなことを言い出した。
「おや、自分で我慢しようだなんて感心だね。とうとう我慢が快感になってきたのか」
「えっ……!? ち、違っ、これは……」
「じゃあ、お兄ちゃんが少し手を貸してあげようね。弟を悦ばせるのも、兄の仕事だし」
「ちょ、待っ……! 違うんだ、やめ……!」
必死で止めたものの兄が相手では抵抗できるはずもなく、赤黒く張り詰めた根本を紐で縛られてしまった。
「……ひぃッ!」
激しい疼痛に、どっと涙がこぼれ落ちる。さすがに苦しくて下肢に手を伸ばしたが、それを咎めるように両腕を取られ、手首を頭上で固定されてしまった。
――ま、またこのパターンかよ……!
欲望を戒められ、両手を拘束されて身動きがとれなくなるヤツ。出したいのに出せなくて、快感なのか苦痛なのかわからなくなり、頭がおかしくなるまで追い詰められてようやく解放される。その後は力尽きて、だいたいは失神してしまうのだ。これは最早性的な拷問と言っても差し支えないと思う。
「あ、兄上……これ嫌だぁ……っ!」
「と言いつつ、毎回同じような目に遭ってるよね? 自分で根本握ったらこういう目に遭うって、何度も経験してるじゃない」
「それは……」
「お前、実はわざとやってるでしょう。口では嫌がってみせてるけど、本当はこういうの好きなんだよね?」
「なっ……! ち、違う……! 俺はそんな……」
「そういう無自覚なところも可愛いね。うちの弟はとんでもない魔性だな」
「そっ……んんッ……!」
再び脚の奥に指を挿し込まれ、びくんと大きく腰が跳ねた。
魔性と言われた手前、大声を出すのはどうしても恥ずかしく、意地でも叫ぶまいと必死に唇を噛み締める。
そんなアクセルを、兄はさも愉快そうに眺めてきた。
敏感な内襞を指で擦りつつ、前立腺の裏側もコリコリ刺激してきて、まるで嬲るように攻めてくる。
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