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第1186話*
「うう、ぐす……うえぇ……ん」
「もう……そんなに泣かないの。泣いてる顔も可愛いけど」
「うっ、うっ……兄上ぇ……」
「うんうん、お兄ちゃんはここだよ。今楽にしてあげるからね」
「は、やく……うっ……」
改めて脚を抱え直され、窄まりにピタリと先端をあてがわれる。
途端、待ちきれずに入口がばくばく痙攣し、兄の亀頭にちゅうちゅう吸い付いた。ようやく奥まで挿れてもらえることに歓喜し、身体の内側から爪の先まで痺れて、全身にぞわわっと鳥肌が立つ。
「あっ……!」
ようやく、ずぷ……と切っ先が体内にめり込んできた。
今度は焦らされることなく、そのままずぶずぶと根本まで一気に埋め込まれる。
「はっ、あっ……はあぁぁんッ!」
ズン、と最奥を突き上げられ、待ち望んでいた快感に全身を貫かれた。
視界が真っ白に灼け、上半身が仰け反って顎が跳ね上がり、細い腰がびくびく痙攣する。
根本を堰き止められているので出すことは叶わなかったが、それがどうでもいいと思えるくらい凄まじい快感だった。あまりに絶頂の波が大きすぎて、一瞬意識を飛ばしかけた。
しばらく身体の震えが止まらず、びちびち跳ねている腰を上から兄に押さえつけられ、絶頂の余韻に悶絶する。
「う、う……ふぅぅ……」
「ふふ、相当気持ちよかったみたいだね。中までぴくぴく痙攣してるもの」
「っ……!」
「まあ、気持ちはわかるよ。私も挿れた瞬間、ちょっと出しちゃったし」
言われてみれば、腹の奥にやや生ぬるい感覚がある。
自分のことで精一杯で全然気づかなかったが、兄ですら我慢しきれないほどの快感があったのか。
お互い挿入しただけでイってしまうとかとんでもない淫乱兄弟だが、同じ感覚を同じタイミングで共有できたと思えば、それも嬉しいことなのかもしれない。
やっとこうやって兄と繋がることができたわけだし……。
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