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第1187話*
「はっ、あっ……はう……ん」
「ああ、気持ちいい……。お前の中、挿ってるだけでくらくらしてくる……。火傷しそうなくらい熱く溶けてて、襞がきゅうきゅう締め付けてくるんだ……。奥のイボイボもキツく絡んできて、先っぽがいい感じに刺激される……。ホントに、動かなくても全部持って行かれそうだよ……」
兄が悦に入った感想を述べる。声には色っぽさが混じっており、目元もほんのりと紅潮していた。誇張でも何でもなく、本当に快感を味わっているのがよくわかる。
「ねえ、お前はどう? せっかくだから教えて……?」
額にキスされ、アクセルは濡れた目で兄を見上げた。
汗がぽたりと頬に落ちてきて、そんな刺激にすらもぞくっと鳥肌が立つ。
――どう、なんて……聞くまでもないじゃないか……。
気持ちいいに決まっている。愛する兄と繋がることができて、今はすごく幸せだ。
大事なところを縛ってきたり、意地悪されることもあるけれど、そんなプレイも兄がやってくれるなら悦びに変わる。
というか、かなり正直なことを言えば、こんな風にいじめられるのもそれほど嫌ではなかった。
もちろん自然に抱き合えた方が嬉しいけれど、こうやってギリギリまで追いつめられた先には、失神するほど強烈な快感が待っている。一度味わってしまうと、もう普通の刺激では満足できない。
だからこそ、ひどい目に遭うとわかっていても同じことを繰り返してしまうのかもしれない。両腕を縛られるのも、口を塞がれるのも、根本を食い締められるのも、全ては快感を得るためのスパイスなのだ。
こんな変態じみた発想、絶対に口にはできないけど……。
「あ、にうえ……」
アクセルは、涙をこぼしながら身じろぎした。
動かない腕の代わりに両脚を兄の腰に絡め、ぐっとこちらに引き寄せる。
「きもち、い……。気持ちいい……兄上、大好き……もっと……」
「うん……いい子だ。私も愛してるよ、可愛いアクセル……」
「んんッ……!」
兄に唇を塞がれ、びくんと肩が震えた。
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