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第1188話*
当たり前のように舌を差し込まれ、ねっとりと粘膜を絡めとられ、たっぷり唾液を注ぎ込まれた。
アクセルも不器用ながら、一生懸命兄に応えようと自ら舌を差し出した。
「うぅ……ん、ふ……く……あぁっ……」
「ああもう、ホントに可愛い……! その色っぽい顔と声も最高……! 普段真面目で慎ましいから、余計にエロく見えちゃう……」
「はう……あ、あ……はあぁん!」
「愛してるよ、私のアクセル……。顔も声も身体も、心も……絶対誰にも渡さないから」
「んっ、んっ……!」
こくこく、と喘ぎながら頷く。
誰にも渡さないなんて、今更言わなくても大丈夫。
自分は誰のものにもならないし、兄以外の人には興味もない。兄がこちらを見捨てない限り、アクセルはずっと兄の傍にいる。
今も昔もこれからも、自分は永遠に兄だけのものだ。
「うっ、あっ……あぁっ!」
一際強くゴリッと奥を抉られ、甲高い嬌声が上がる。
腰を回すように動かされ、最奥の敏感な部分を何度も突かれ、柔らかな襞をこれでもかと擦られる。
がくがく震える身体をしっかり押さえつけられながら、赤く熟れた乳首を捻られ、腋の下も舐められて、いよいよわけがわからなくなってきた。
――ああ、もうだめ……!
絶頂の気配が近づいてくる。ぞくぞくしたものが背筋を這い上がり、脳まで到達しようとしている。
アクセルは腕を揺らしながら必死に訴えた。
「兄上、もう解いて……! 出したい……!」
「ああ、そうだね。じゃあ今度は、二人で一緒にいこうか」
「う、ん……っ」
両腕の拘束を解き、次いで陰部の紐も切ってくれる。
自由になれたのが嬉しく、ほぼ反射的に兄に抱きついたら、兄は強い吐息を漏らして何かを堪えるような素振りをした。
「……もう、お前可愛すぎでしょ。そういうところが魔性っていうんだよ」
「は……あ……?」
「危うく一人でイくところだったじゃないか。不意打ちで煽るの、よくないね」
「うっ……!」
身体の中で、兄がどくんと脈打った。
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