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第1189話*

 そのままぐっ、ぐっ、と腰を叩きつけられ、ぶるぶる全身が震える。 「あ、あっ、あぁっ――!」 「っ……!」  がくんと腰が跳ね上がり、望み以上の快感が一気に流れ込んでくる。  頭が痺れ、視界が真っ白になり、浮き上がるような解放感と幸福が全身を満たしていく。  同時に腹の奥にもたっぷり遺伝子を注ぎ込まれ、下腹部の張りが一気に増した。 「んんっ……! う、ふ……はぅ……」  長いこと我慢させられていたせいか、なかなか絶頂感が途切れない。ぴくぴく身体が痙攣し、しがみついていた腕も力尽きて、ぱたりとベッドに落ちてしまった。  緩く腰を動かされ、大量に出された精液を奥に送り込まれたが、全身の機能が停止してしまいロクに動くこともできない。 「うっ……う……んっ……」 「ああ、最高……。お前とのセックスは本当に幸せ……」  そう呟き、兄がこちらに身体を倒してくる。  未だに繋がったままなので、肉棒がより深く食い込み息苦しさも増してしまった。 「お前と繋がる度に、今までの苦労が報われる感じがするんだ。いろんなことがあったけど、結果的にこうして相思相愛になれてるんだから、何でもいいか……ってね」 「は、あ……」 「私は今とっても幸せだよ」 「っ……」  耳元で囁かれ、再びぞくぞくっと鳥肌が立った。  そうか、もう兄は十分幸せなのだ。総合的には苦労が多いし、迷惑をかけたこともたくさんあるが、それでも兄は幸せなのだ。自分と繋がることで、兄なりの幸せを得られているのだ。  そう思ったら自分まで嬉しくなり、意図せず腹の奥をきゅうっと締めてしまった。 「……あ」 「うっ……!」  案の定、兄のものがぐぅっと膨らみ、硬さを取り戻して体内を圧迫してくる。 「ちょ、兄上……くるし……」 「いや、今のはお前が急に締め付けるからでしょ。どうしてくれるの」 「だ、だって……そんなこと、言われたら……」 「もう……しょうがないなぁ。せっかくこれで終わろうと思ったのにさ」 「あっ……!」

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