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第1190話*

 違う意味でぞくっとした次の瞬間、身体をひっくり返され、うつ伏せに押さえ込まれた。  そのまま引き締まった尻をぱっくり割られ、嬲られたばかりの後孔に再び太いものを捩じ込まれる。 「や、やめ……ああぁぁっ!」  後ろから腹の底を突き上げられた途端、再びぶるりと顎が震えた。  最早もがく力もなくなり、ぐったりとベッドに突っ伏したまま乱暴に揺さぶられ続ける。 「あぅ、く……! も、許して……兄上ぇ……」 「お前は相変わらず体力がないねぇ。少しはタフになったのかと思ったんだけどな」 「こ、いう体力と……普段の体力、は……違うん……はあっ!」 「そうかい? じゃあ、今度はこういう体力もつくような鍛錬をしようか。三回、四回やっても大丈夫なように」  とてつもなく恐ろしいことを言われたが、それに反論している余裕はなかった。  アクセルはがくがく震えながら、途切れ途切れの喘ぎ声を漏らした。  半開きになっている口からは唾液が溢れ、意識も朦朧となり、細かいことは何も考えられなくなる。 「はっ、あっ……あぁ……っ」 「うん……後ろから見るお前も綺麗だね。背筋のつき方や肩甲骨の形がとてもいい。こういうスタイルのよさも、好きなんだよなぁ」 「んんッ……!」 「何というか、全身名器みたいな感じ? 顔よし、声よし、スタイルよし、その上中身もよしとか……とにかく最高すぎてヤバいね」 「はぅ……あッ!」  またビリッと電流が背骨を駆け抜け、びくんと腰が跳ねた。  絶頂感が途切れず、だらだら熱を漏らし、受け止めきれない快感に悶絶する。刺激が強すぎて、このままだと本当に気を失ってしまいそうだ。  アクセルは最後の力を振り絞り、一生懸命兄に訴えた。 「も……終わって……兄上、おねがい……」 「ありゃ、もう終わっていいの? もっと楽しみたくない?」 「あ、した……の鍛錬……弓の練習……しなきゃ、なのに……」  そう言ったら、一瞬兄の動きが止まった。  すぐさまおかしそうに笑い、腰を叩きつけてくる。

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