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第1253話*

 これから起こることに心臓をバクバクさせながら、途切れ途切れに答えた。 「い、や……じゃない、です……」 「そう? じゃあ思いっきりやっちゃうね。道具が無駄にならなくてよかった」  途端、上機嫌になって道具をサイドテーブルに置く兄。  アクセルはその道具たちを横目で見つつ、またとんでもない目に遭いそうだ……とごくりと喉を鳴らした。お仕置きプレイをする気みたいだけど、できればあまり苦しくない方がいいな……。 「あっ……!」  するりとズボンごと下着を引き抜かれ、いきなり下半身を剥き出しにされる。上着のボタンもぷちぷち外され、あっという間にほとんど全裸状態にされてしまった。  ――兄上、相変わらずこっちにテクニックもすごい……。  リアルな戦闘に限らず、兄はこちらの戦闘でも強すぎて毎回圧倒されてしまう。  最初から上手かったはずはないから、それだけ場数を踏んでいるってことなんだろうけど……そう考えるとちょっと複雑である。 「お前の身体は、いつ見ても本当に綺麗だよね」  どこかうっとりしたように、兄が全身を眺めてくる。 「ムキムキすぎないしなやかな筋肉も、抱き心地がよくて最高だよ。こっちも若々しく反応してくれるし、ほとんど自分で触って来なかったんだなってのがわかるね」 「うっ……!」  ピン、と指先で大事なところを弾かれ、思わず息が詰まった。  そのまま兄に欲望を握り込まれ、ゆっくり上下に扱かれてしまう。 「っ、っ、ん……っ」  アクセルは自分の手を唇に当て、顔を背けながらぴくりと身体を震わせた。  少し触られただけなのに、すぐさま中心に熱が溜まって硬く膨らんでいく。それどころか後ろの口も勝手にひくひく震え出し、いつでも兄を受け入れられるよう内側からとろとろ涎を垂らし始めた。  開始一分でこの反応。いくらなんでもはしたなすぎて、恥ずかしさに頬が紅潮した。  そんなアクセルを、兄は満足げに眺めてくる。

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