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第1254話*
「ふふ、可愛い反応。ちょっと触っただけですぐこんな風になっちゃうなんて、普段のお前からは想像できないだろうなぁ。他の人が知ったら、さぞ驚くだろうね」
「そ、それは兄上の教育のせい……」
「うん、わかってる。お前はすごく物覚えがいいからね、私のやることを全部吸収して覚えてくれた。教え込んだ甲斐があったよ」
「っ……んっ」
「それに、お前のいやらしさを知ってるのは、この先もずっと私だけだからね。他の人には絶対に渡さない。お前に手を出してくるようなヤツは、お兄ちゃんが片っ端からズタズタにしちゃうから」
片っ端からズタズタ……というのは、比喩でも何でもないだろう。
以前、罠にハマって男の集団に襲われかけたことがあるが、その時も兄は問答無用で全員の首を斬り落としていた。
こういう時の兄は本当に容赦ないため、襲ってきた相手がやや可哀想に見えてくることもある。それほどまでに兄のぶちギレ具合は凄まじいのだ。
「さて、と」
陰部に刺激を加えていた兄が、身体を起こしてサイドテーブルの道具に手を伸ばした。細い棒ではなく、以前使ったことがあるボールチェーンの方だった。
確かこれは「体幹を鍛える道具なんだってさ」とアロイスに聞いて、そのまま剥き出して持ち帰ってきてしまったんだっけ。今思えば恥ずかしいことこの上ない。誰かに見られていなくてよかった。
「これの使い方、覚えてるよね? 中から出ないように、お腹にしっかり力を入れておくんだよ。引っ張った時に漏らしちゃったらお仕置きだからね」
「う……」
「お返事は?」
「は、はい……」
「うん、いい子だ。じゃあまずはこちらにお尻を向けなさい」
「っ……」
この先の展開に身震いしたが、やむを得ずアクセルはそろそろと身体を俯け、膝を立てて尻だけ高く掲げる格好をとった。自らこの姿勢をとるのはとんでもなく恥ずかしかったが、到底逆らえる雰囲気ではなかった。
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