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第1255話*

「……んっ」  尻の狭間にボールの尖端をあてがわれ、そのままつぷん、と一つ目のボールを挿入される。  まだひとつだけなので痛みも違和感もほとんどなかったが、これからどんどん腹がキツくなっていくのかと思うと、恐怖と興奮で唇がぶるぶる震えてきた。 「ふ……あっ……! あ、あっ」  続けざま、二つ目、三つ目のボールも中に埋め込まれていく。  数が増えるにつれて体内の圧迫感も増し、ボール同士が中で擦れ合って繊細な襞がゴリゴリ刺激された。指とも剛直とも違う不規則な感覚が、内側から快感となってじわじわ溢れてくる。 「うう……んっ、く……ふ……っ!」  淫らな快感に負けまいと、アクセルは枕に顔を埋めてシーツを握り締めた。  道具であまり感じたくない。いくら兄がやっていることでも、血の通わないもので感じるのは、兄以外の者に攻められているようで複雑だった。  どうせ酷くされるなら、縛られたり口を塞がれたりした方がマシな気がする……。 「うん、これで全部かな。これくらいの道具なら楽勝だったかい?」 「そ、な……楽勝、じゃない……」 「そうかい? 本物よりか全然楽だと思うけどな。ボール自体もそこまで大きくないし」 「うっ……!」  くいっ、と軽くチェーンを引っ張られ、中のボールがピンと突っ張った。勢いで出てしまいそうになり、慌ててインナーマッスルに力を込める。 「はっ、はっ……はう……」 「おや、よく耐えたね。ひとつくらい出しちゃうかと思ったよ」 「だ、出したら、お仕置きなん、だろ……? そういうのは、いやだ……」 「そうかい? 何だかんだで、お前もお仕置きプレイを楽しんでると思ってたんだけどなぁ」 「そ、なこと……」 「私は結構好きだよ。お前、いじめるとすごくいい顔と声で鳴いてくれるもの。中の締まりも、とってもよくなるの。知ってた?」 「っ……」  言われて、いろんな意味で胸が痛くなった。

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