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第1259話*

 兄が間違っているなんて思いたくないけど、こんなところを刺激されたって気持ちよくなれるはずがないし……。 「……大丈夫だよ、アクセル」  と、兄が涙に濡れた目尻に口付けてくる。 「お前ならすぐに気持ちよくなれる。気持ちよすぎて、理性も吹っ飛んじゃうよ。……ほら」 「え……あっ!?」  鈴口から飛び出ている金属の尻尾を、再びトントン叩かれる。  次の瞬間、欲望の奥にビリッと強烈な痺れが走った。金属の尖端に前立腺を抉られ、身体が勝手にびくびく跳ねてしまう。 「あっ! あっ! あっ! ちょ、やめ……ああっ!」 「ほら、すごく感じるでしょう? 前立腺をダイレクトに刺激してるから、これだけで頭が吹っ飛びそうになるはずだよ」 「ひっ、いっ! やめ……あっ!」 「ちなみにこれは、もともと尿道を拡張するための道具らしいんだよね。ここが狭くなって排泄が困難になった人に使う医療器具なんだけど、たまに勃起不全の人にも使うんだってさ。だからものすごく感じるのはある意味当然というか」 「あっ! ひッ! だ、だめ……これ以上は……!」 「ましてやお前は敏感だから、感じすぎて本当に頭吹っ飛んじゃうかも。今も死にそうなくらい感じてるでしょう?」 「感じる……! 感じるから、もうやめ……ひぃっ!」  びくん、と一際大きく腰が跳ねる。  兄の言う通り、感じすぎて頭がおかしくなりそうだった。大事なところがジンジン疼き、火傷しそうなくらい熱を持って、今にも爆発しそうである。  金属棒に出口を塞がれているので出すことはできないけど、わずかな隙間から溜まった粘液をじわじわ漏らしているのはよくわかった。  金属棒がなかったらどれだけ派手に達していただろう。……いや、そもそもこれがなければ、こんなに感じることもなかったのだが……。 「ふぐっ……!」  追い打ちをかけるように、兄が下腹部を軽く手で押してくる。

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