金属棒の衝撃で忘れかけていたが、腹の中にも大量のボールが入っているんだった。外から押されると圧迫感が増して、ボールが押し出されそうになる。 　どうにか力を込めて堪えたが、下肢に力を入れると嫌でも前立腺を意識させられてしまい、棒の刺激をより強く受けてしまう。 　前は棒で前立腺を抉られ、後ろはボールに圧迫され、二重の刺激に本当に頭が吹っ飛びそうだった。 「あ、にうぇ……ぇ」 　これ以上は耐えられそうにない。 　アクセルは泣きじゃくりながら、激しく首を振った。 「だめ、もうだめ、イっちゃう……！」 「イっていいよ。お前がどんな風にイくのか、見てみたいな」 「でも、あっ！　いや……ひっ！」 「ほら、我慢しないで。どうせ私しか見てないから……ね？」 「っ……！」 　耳元で囁かれ、ついでに耳朶を軽く食まれた瞬間、ぞわわっとした痺れが脳天を貫いた。 　とうとう耐えきれず、弾かれたようにびくんと身体が跳ね上がった。 「あっ……あああ――っ！」 　釣り上げられた魚のように、何度もがくがく痙攣する。視界が真っ白に灼け、全身が甘く痺れ、意識も一瞬飛びかけた。 　盛大に達したため絶頂感もなかなか途切れず、しどけない格好のままぶるぶる震え続ける。 「う、う……」 「ふふ、また出さずにイっちゃった。道具だけでもイけるようになるなんて、お前も成長したなぁ」 　兄が満足げに上から見下ろしてくる。 「お前と遊んでいると本当に楽しいよ。めちゃくちゃ感じまくっているのに、いつまで経っても処女みたいな反応で……。シャイなのに敏感って、最高の組み合わせだね。この棒も使ってみてよかったよ」 「っ……！」 　また前立腺を軽く抉られ、一瞬息が詰まった。抵抗したかったが、指先まで痺れているせいで上手く身体が動かせない。 　成すすべなくベッドに沈み込んでいると、兄が棒の尻尾を軽く摘まんできた。 「まあでも、長時間使うのは身体に悪いみたいだからもう抜いちゃうね。お前の反応、もっと見てみたかったけど、また今度使ってみよう」