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第1261話*

「……あ!?」  ずるり、と金属棒が出て行く気配がして、アクセルはびくんと身体を強張らせた。  抜いてくれるのは嬉しいが、今抜かれたら溜まった熱まで噴き出してしまう。  ただでさえイったばかり――それどころか、今もイき続けているところなのに――こんなところで抜かれたら解放感で失神してしまいそうだ。 「だ、だめ……兄上待っ……!」 「ありゃ、お前これ好きになっちゃった? 最初は『やだ』って言ってたのに」 「そ、じゃなくて……」 「何だかんだで、お前も結構な好き物だね。私によく似てる」 「っ……」 「でも、お前の『やだ』は煽ってるようにしか聞こえないんだよね」  戸惑っているアクセルを無視し、兄はそのまま棒を引き抜いた。 「あっ、あっ……はあああっ!」  次の瞬間、ぷしゃっと生温かいものが勢いよく飛び散る。思ったよりずっと水っぽく、匂いもいつもより薄かった。勢い余って首もとまで飛び散ったのを見て、初めて白濁ではないことに気付く。  これは一体……と動揺していたら、何故か兄は上機嫌に笑ってこう言った。 「わあ、すごいなぁ。ドライに続けて潮まで吹いちゃうなんて。道具でここまで感じられるのも、才能かもしれないね」 「っ……!?」 「今のお前の中、いつもよりすごいことになっていそう。もう挿れちゃっていいかな」 「あ、……くっ!」  ぐいっ、と強めにチェーンを引っ張られ、とうとうすぽん、とボールが出てきてしまった。  ひとつ出てしまえば後は芋蔓式に排泄され、快感と共に内部の圧迫感がなくなっていく。 「うぅ、んっ……く……」  潮を吹いた後にボールの排泄まで強制され、さすがに感じすぎて全身が麻痺してしまう。指先までぴくぴく震え、ぐったりとベッドに沈み込んでいると、間髪入れず兄が脚の間にすべり込んできた。  改めて太ももを開かされ、どろどろに解かされた後ろの口に欲望をあてがわれ、当たり前のように体重をかけてくる。

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