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第1265話*

 そのまま一気に最奥まで貫かれ、甲高い嬌声が寝室にこだまする。 「はあぁぁ……っ! あぁっ、あっ……あぁん!」  イきまくりの身体には、バックからの挿入だけでも気絶するほどの刺激になった。上から押さえつけられているのでロクに暴れることもできず、ベッドに沈み込んでぴくぴく震えることしかできない。  意識はぼやけ、脳も痺れて細かいことは何も考えられなくなる。 「は、あ、ああ、あう……う」 「すごいなぁ……。こんなどろどろの状態でも、お前は私を歓迎してくれるんだね。奥に誘って、ぎゅうっと締めつけて、私のものに絡みついてくる。頭で考えなくても、本能的に『これは受け入れていいものだ』ってわかってるんだ」 「ふー……ふ……うぅ、ん……んっ」 「本当に可愛い……。そういうところ大好きだよ」 「ひゃうっ! あっ、あっ、ああぁっ!」  ゴリッ、と変な角度で直腸の曲がり角を抉られ、また大きく腰が跳ねた。  布団の間で押し潰されていた中心から体液が溢れ出し、とろりとしたものがシーツに沁み込んでいく。もう何度絶頂を迎えたのかわからない。  強すぎる快感に悶えながら、アクセルは途切れ途切れに憎まれ口を叩いた。 「ああ、も……兄上の、絶倫……うっ!」 「ふふ、ごめんね。お前が相手だと、無限に精力が湧いて来ちゃってさ。何度抱いても飽きないし、止まらないんだよね」 「あんんっ……! あ、あ、はあぁ……っ」 「でもお前は、私が何をしても絶対に受け止めてくれる。だから安心してやりたい放題できる。こんな相手、他にはいないよ。私にとっては、いろんな意味で理想の存在だ」 「っ……!」 「ずっと側にいてね……可愛いアクセル」  またずん、と最奥を突かれ、目の裏で火花が散った。  強烈な快感に酩酊しつつも、兄の囁きに歓喜し、無意識に腹の奥をきゅうっと締めてしまう。  ――ああもう、どうしよう……。  幸せすぎて頭がおかしくなりそうだ。

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