「……う……」 　下着の隙間から手を入れられ、男のシンボルを直接握り込まれてしまう。大事なところを兄に掴まれて、得も言われぬ恐怖と興奮が沸き起こってきた。 「っ……」 　震える手で兄に縋りつく。 　今日はどんな風に抱かれてしまうのだろう。お仕置きしてくれとは言ったものの、先程とはもう状況が違う。またとんでもない道具を使われたり、痛いことばかりされたら嫌だな……。 　すると、兄が優しくキスを落としてきた。唇だけでなく額やこめかみ、頬など、様々なところを愛でていく。 「可愛いねぇ……本当に可愛い……。普段も可愛いけど、こういう時は一段と可愛く思えるよ。私のやることに過剰に反応して、理想的な姿を見せてくれるもんね。今もほら……大事なところがぴくぴくしてる」 「……あっ、あ……」 　ゆっくり手を動かされ、小さな吐息が漏れた。 　アクセルのそこはすぐさま芯を持ち、むくむくと頭をもたげて下着の布を押し上げ始める。先端も濡れてきているし、前を刺激される度に後ろの口もひくんと収縮するのがわかった。 「っ……兄上、そこ……もう、いいから……」 「おや、やめちゃっていいの？　お前、ここ弄られるの好きでしょう」 「そ……そんなこと、ない……」 「でもお前、いつも根本縛られて悦んでるよね？　口では嫌がってるけど、程良い疼痛と苦しみがたまらないんだろう？　わかるよ」 「っ！？」 　とんでもないことを言われ、アクセルは目を白黒させた。あまりの衝撃に、すぐには言葉も出てこない。 　――ちょ……そんな……何言ってるんだ……！？ 　正直――かなり正直に言うと、縛られるのは嫌いではない。無理矢理我慢させられるのは辛いけど、いざ解放された時の快感は何物にも代え難い。失神するほどの快感が病みつきになっている……と言われたら、完全に否定はできなかった。 　でもまさか、それを兄に見抜かれていたなんて……。