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第1297話*

「大丈夫だよ。私を受け入れるのは慣れてるはずだし、お前のここ、すっごく柔らかいもの。すぐ順応するはずさ」 「そんなこと……ちょっ、あっ! あっ!」  兄がくっ……と腰を押し出した途端、あっさり入口が割れて鈴口が侵入してくる。  衝撃に怯んだ次の瞬間、熱くて太いものがズズズッ……と腹の中に押し入ってきた。 「ああぁっ! はあぁん……っ!」  一気に最奥まで貫かれ、ぐうっと背中が反り返る。爪先まで甘い痺れに支配され、ピンと引き攣ってカタカタ震えた。  事前に慣らされたわけでもないのに、難なく兄を飲み込んでしまえる。多少の痛みはあるかと思ったのに、痛いどころか気持ちよすぎてイってしまうところだった。  自分の身体が、如何に行為に慣れきっているかがよくわかる。 「ふ、ふ……うぅ……」 「ああ、やっぱりお前の中はいいね……。熱くて柔らかくて、きゅうきゅう私に吸いついて、『もっと奥にきて』って誘ってくる……。ひくひく痙攣してるのも気持ちいいし、奥でカリが引っかかる感じも最高だよ……。本当に、病みつきになっちゃう……」 「んっ……う、はうっ!」  いきなり中の肉棒が膨らみ、下腹部の圧迫感が増した。  どくん、どくん……と体内から兄の脈拍が伝わってきて、自然と背筋がぞくぞくしてくる。  ――ああもう……こんなの、どうやったって抵抗できない……。  アクセル自身も、すごく気持ちいい。  挿入されるだけで繊細な肉襞を擦られ、敏感なところを突かれ、前立腺の裏を刺激されるので、身体の内側から感じまくってしまう。  それに、大好きな人のシンボルが自分の中心に突き刺さっていることも、たまらない幸福だった。心身ともに深いところで繋がっているみたいで、腹の奥がキュンキュン疼いてしまう。気持ちのいい幸せを味わい、自然と涙が溢れてきた。 「……っ」  不意に、兄が湿った吐息を漏らした。  どうやら幸福を感じた瞬間、無意識に内襞を締めてしまったようだ。

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