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第1299話*

「っ、う……んっ」 「お返事は?」 「は、はい、兄上……あっ!」  ぐちゅ、と腹の奥を掻き回され、びくんと腰が跳ねた。  くらくらするような快感の中、アクセルは一生懸命両腕を伸ばして兄に抱きつく。 「あ、にうえ……すき……」 「私もだよ。もっと言ってくれる?」 「好き……兄上が好き……大好き……うっ」  そう言ったら、また兄のものが大きくなった。  凄まじい圧迫感に息を詰まらせていると、兄がこちらに顔を寄せてきて、半開きの唇に舌を差し込んでくる。 「んんッ……! んっ、んっ、んぅ……!」 「ああ、可愛い……。私も愛してるよ、可愛いアクセル……。これからもずっと側にいて……約束だよ……」  こくこくと頷くと、兄は至近距離で微笑んでくれた。 「っ……ふあっ!」  長い腕で頭ごと抱えられ、同時にガツンと腰を叩きつけられる。上から押さえつけられながら腹の底を抉られ、感じやすいところを摩擦されつつ、濃厚な口付けをたっぷりお見舞いされた。  苦しいほどの愛情を注がれ、こちらも何とかそれに応えようとたどたどしく舌を差し出す。誘うように兄の唇を舐め、自ら大きく脚を開き、腰に絡ませてぎゅっ……と引き寄せてやった。 「んっ、んっ……んうぅ……く」 「……すごいね。私を煽る方法を熟知してる感じ。これが無意識なら、本当に恐ろしい……」 「ふんンッ……! ふ、ふ……あぁ……っ!」 「ちょっと早いけど、一回中に出しちゃうね……」 「っ……あっ」  どくん、と兄が大きく脈打った。兄の精を受けられる悦びに歓喜し、全身の細胞がぞくぞく疼き始める。  アクセル自身も限界まで昂っており、またもや意図せず兄を絞り上げてしまった。 「ひンッ! ああ、あ、んあぁっ!」  視界がチカチカ真っ白に点滅した。それと同時に、腹の奥に大量の遺伝子を注ぎ込まれる。一回でも十分満腹になるほどの量だったので、心なし下腹部が膨れているように感じた。

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