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第1349話*
――って、何考えてるんだ俺は……!
流されちゃダメなのに。いつもいつも同じようにやられて、散々な目に遭わされてしまうのに。たまには平気なところを見せたいのに……どうして自分は欲望に勝てないんだろう……。
「さ、アクセル。こういう時は何て言えばいいのかな?」
「う……」
「ほら、わかるでしょう? どうして欲しいか言ってごらん」
「っ……」
先っぽだけ出したり入れたりを繰り返され、いよいよもどかしさが頂点にまで達する。
本当はこんなこと口にしたくないけど、ただ煽られ続けるのも苦しいだけだ。
経験上、このまま意地を張り続けても兄は許してくれないし、不本意であっても言うしかないのかもしれない……。
「兄上、の……を……」
「うん、私のを何?」
「も……っと、奥に……挿れて、くださ……」
蚊の鳴くような声で訴えたら、兄は満足げに髪を撫でてきた。
「よしよし、ちゃんと言えたね。いい子いい子」
「っ、う……」
「じゃあご褒美だ。存分に味わいなさい」
次の瞬間兄に細腰を掴まれ、欲望を一気に捩じ込まれた。
「あっ……あああぁっ!」
ほとんど抵抗なくずぶずぶと最奥まで貫かれてしまう。腹の底をトン、と突かれた瞬間、がくんと上半身が痙攣して指先までぴくぴく震えてしまう。
全身の力が入らずぐったりとキッチンテーブルに沈み込み、肩で浅い呼吸を繰り返す。
「はあ、はあ……ああ……」
「……ああ、すごいな。お前の中、熱くとろけてぴくぴくしてる。また挿れた瞬間イっちゃったみたいだね」
「う……う……」
「本当に、よく感じる身体になったね。挿れただけでイけちゃうなんて、女の人でもなかなかないよ。しかも毎回ドライでしょう? 予想以上の成長だね。お前、やっぱり受けの才能あるんだな」
「っ……」
「あ、恥ずかしがらないで。私はとっても嬉しいんだよ。可愛い弟がますます私好みの姿になってくれて、嬉しくて嬉しくてたまらないんだ」
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