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第1356話*
「あ、兄上……ちょっと待ってくれ……今苦し、から……」
「ふふ、お腹いっぱいで苦しくなっちゃった? お前は私に比べて、びっくりするほど少食だからねぇ」
いや、兄がびっくりするくらい旺盛なだけだと思う。食欲も、性欲も。
「でもほら、お兄ちゃんは一回じゃ満足できないからさ。反応しちゃった以上は発散しないと収まらないから、あと少し付き合ってね」
「えっ……!?」
邪魔だとばかりに汚れたエプロンを取り除かれ、欲望を引っこ抜かれて今度はうつ伏せに押さえ込まれる。そして尻だけ高く抱え上げられ、緩んだ窄まりに先端を擦りつけられた。
「っ……!」
無意識にぞくぞくっと電流が走り抜ける。
とはいえ、今の状況でまた抱かれたら体力が尽きて失神してしまいそうだ。
アクセルは一生懸命床を掻き毟りつつ、必死に兄に訴えた。
「ま、待って兄上……! もうムリ、やめ……あああっ!」
そんな訴えも虚しく、後ろからずぶぶ……と奥まで欲望を捩じ込まれてしまう。最奥を突かれた瞬間、がくんと力が抜けて上半身が床に崩れ落ちた。
背中から甘い痺れが這い上がり、脳まで熱く爛れて「気持ちいい」以外何も考えられなくなる。
体力的には限界だったはずなのに、兄に抱かれるといくらでもその気になって自然と中を締めてしまった。
「う、あ……はあぁ……っ、あっ」
「ああ……お前の中、何度入ってもやっぱり最高だ……。熱くとろけてるのにきゅうきゅう締まる……。口では『ムリ』とか言ってても、私を大歓迎してるのがわかるよ」
「っ、んっ……ふあ……」
「お前みたいな素敵な弟を持てて、私は本当に幸せ……」
「あっ……ひンッ!」
またズン、と腹の底を抉られ、あまりの快感にめまいがした。
アクセルはそのままなす術なく、気を失うまで兄に抱かれ続けた。
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