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第1412話*

「あ、兄上……」 「安心して、簡単に終わらせるつもりだからさ。明日に響かないように、ちゃんとセーブしてあげるから」 「っ……」 「じゃ、早速始めようね」 「……あっ」  するりとベルトを外され、下着ごとズボンを下ろされ、あっという間に下半身を剥き出しにされてしまう。  この瞬間は何度やっても慣れない。いきなり股間がスカスカして、落ち着かない気分になる。この先の展開が明らかだから、余計に緊張して身体も強張ってしまうのだ。  今日はどんな風に犯されるのだろう。あまり辛いプレイじゃないといいんだが……。 「うわっ……!」  そんなことを考えていたら、いきなり右足を抱え上げられて片足立ちを強制されてしまう。  慌てて残った左足で踏ん張りつつ兄にしがみついたら、手を掴まれてやんわり叱られた。 「こらこら、私に掴まったら意味ないじゃないか。ちゃんと自力で立ってごらん」 「えっ……!?」 「これはお前の体幹の強さをチェックするためにやってるんだ。体幹をしっかりキープして、倒れないように片足立ちするんだよ」 「そんな……」  とんでもないことを言われて、思わず青ざめた。  普通の状態ならともかく、兄に身体を弄られながら片足立ちしなきゃいけないのか? どこにも掴まらず、自分一人で? しかもこれ、絶対貫かれるコースだよな?  そんなの、耐えられる気がしないんだが……! 「兄上……」  目で「無理です」と訴えたが、兄は気付いているのかいないのか、楽しそうに微笑んで窄まりに指を添えてきた。 「はい、不安定だけど頑張って。倒れないように踏ん張るんだよ」 「あっ、ちょ……んんッ……!」  ぐちゅ、と中指を奥深くまで捩じ込まれてしまう。  反射的に背筋がぞくっとし、脚が痺れて膝が折れそうになった。  狭い小径を掻き分けられ、柔らかな粘膜を擦られて、前立腺の裏側までコリコリ刺激されてしまう。

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