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第1419話*

「うっ……! んっ、んっ……んぅ、ふ……」  がっちり細腰を掴まれたまま腹の奥を突き上げられ、柔らかな肉襞をこれでもかと擦られる。熱く絡みつく粘膜を伸ばされ、繊細で感じやすい部分をゴリゴリ刺激された挙句、胸の突起まで強めにきゅうっと捻り上げられた。 「あひ、はひぃ……! あっ、あっ……ああ、兄上ぇ……」 「ああもう、ホントに可愛い……。綺麗な身体が快感に染まって色っぽく上気してる……。汗に濡れて肌もツヤツヤで……でも大事なところは真っ赤に腫れ上がってて、こっちを煽っているみたい……」 「ひぃッん! ああ、だめ……そこ、触らない……でえぇっ!」  兄に勃起した股間を握られ、アクセルは尖った悲鳴を上げた。目からどっと涙がこぼれ落ち、激しい疼痛と過度な快感に頭が爆発しそうになる。  絶頂を迎えて間もないはずだが、既に次の気配がそこまで迫っていた。 「っ、っ……! あ、兄上、俺また……イっ……!」 「うん、私もそろそろイっちゃいそう……。中に出していいよね……?」  こくこくと頷いたら、兄は満足げに微笑んだ。  身体を倒しこちらの唇を塞ぎながら、上と下の口を同時に蹂躙してくる。  全身が溶けそうなほど熱く、上手く呼吸もできないまま、アクセルはぶつけられる欲望に悶え続けた。  苦しいけど愛しくて、辛いけど気持ちよくて、相反する感情の狭間で溺れ、だんだん意識が朦朧としてきた。 「んうっ……! ん、ふ、んうぅっ!」 「……お前のくぐもった声も好き。ちょっと苦しそうに顔を歪めているのも好き。元がイケメンだから、どんな顔をしても色気がある。私にとっては、何もかもが理想の存在だ」 「うぅ、ん……! んっ、あ……はあぁっ」 「愛してるよ、私のアクセル……」  意識は朦朧としていても、その言葉はしっかり耳に届いた。  返事の代わりに、アクセルは兄に強く抱擁を返した。気力も体力も限界ではあったが、少しでも兄の気持ちに応えたかったのだ。

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