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第1420話*

「っ、っ……あっ、ああぁぁっ!」 「っ……」  とうとう我慢の限界を迎えてしまい、アクセルは先端から熱いものを噴き上げた。がくんと腰が跳ね上がるのと同時に内部も自然と締まり、兄の欲望を絞り上げる。  それに呼応するかのように兄も腹の奥で熱を解放し、夥しい量の遺伝子を中にぶち撒けてきた。どくんどくんと生々しく脈打ち、最後の一滴までしっかりと注ぎ込んでくる。  あまりに量が多かったため、一回だけでも心なし腹が膨れているような感覚になった。もうお腹いっぱいだ。これ以上は入らない……。 「う、ん……?」  兄がずるりと腰を引いて行ったので、アクセルは「おや」と思った。  いつもならこのまま二ラウンド目、三ラウンド目に突入するはずなのに、今日はやけにあっさりしているではないか。一体どうしたのだろう。  兄が一回で満足するはずないし……と不思議に思っていると、軽く唇にキスを落とされた。そして至近距離から微笑まれ、こんなことを言われる。 「明日に響かないようにって約束だったからね。今日は一回だけにしておくよ」 「……!」 「トーナメント、頑張りなさい。応援してるからね」  兄の気持ちは、茫洋としているアクセルの心にもしっかり届いた。  こんな自分だけど、兄は自分のことを愛してくれている。それなら自分は、少しでもそれに応えるために行われるトーナメントを勝ち進まなくては……。  そう心の中で決意していたら、 「……うわっ……!」  唐突にふわっと身体が浮き上がり、ハッと我に返った。兄が自分を横抱きし、にこりと笑みを向けてくる。 「よしよし。じゃあ、これからお風呂で身体を綺麗にしようね。お兄ちゃんが丁寧に洗ってあげるよ」 「えっ……!? い、いや、いい! そんなの自分で何とかするし……!」 「遠慮しないの。お前は身体が辛いだろうから、私に任せておきなさい」 「で、でも、兄上と風呂に入ったらまた変なことされるじゃないか……! それじゃ一回で終わった意味がないだろ……!」

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