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第1421話*
「しないって。本当に身体を洗うだけだよ。お前は一体何を期待しているの?」
「っ……」
「自分が出したものは自分でちゃんと掃除しなきゃ。それが最低限のマナーでしょ。中のものもしっかり掻き出してあげるから、安心して」
「だ、だからそれが……! ああもう……っ!」
反論の言葉も虚しく、結局アクセルは風呂まで連行されてしまった。
兄は宣言通り、本当に中を掻き出すことしかしてこなかったけれど、アクセルにとってはそれも猛烈に恥ずかしい行為だった。
後ろに指を突っ込まれ、ぐちゅぐちゅ掻き回された挙句、尻から白濁が漏れていくのを感じた時は、羞恥のあまり憤死してしまいそうだった。
そして、こんなに恥ずかしいにもかかわらず掻き出されることに快感を覚えてしまい、途中で股間が上向きになって泣きそうになった。
――ホントにもう……! 二度と兄上には掃除されたくない……!
マナーなんてどうでもいいから、こういうのは自分で始末させてくれ。どうしても掃除したいなら、俺が失神している間にやってくれ。
「ところで、今日の夕食はどうしようか」
兄が話題を変えるように、メニューを尋ねてくる。
性欲を満たした後に食欲も……だなんて、よくもまあそんなにガツガツ食べられるものだ。アクセルなどは、夕食はパスでもいいくらいなのに。
「……兄上の好きなものを食べてくれ。俺は軽くスープだけでいい。ピピのスープを作るのと一緒に、自分のも作るよ」
「おや、そうかい? お前は相変わらずお腹が小さいねぇ」
「兄上が大食いすぎるんだろ……」
「まあいいや。それじゃ、夕食はお互い好きなものを作って食べるとしよう。明日もみっちり鍛錬するだろうから、今日は早めに寝るんだよ?」
はいはい、と返事をし、アクセルはさっさと風呂から出た。身体の水分を拭き取り、いつもの普段着に着替えたら、既に外は暗くなりかけていた。
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