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第1436話
午後のトレーニングを終え、早めに夕食の支度をし、明日に備えて早めに寝ることにした。
――今度こそ、ショーンの詳しい情報を仕入れなくちゃ……。
自分よりランクが高いなら、しっかりと事前準備をしておかないと。厳しい戦いになるのは間違いないし、そもそも勝てる保証もない。
兄は太鼓判を押してくれたけど、それでも知ってるのと知らないのとでは勝率が大きく変わってくる。
頑張らないとな……と思いながらベッドに入ったら、隣のベッドから兄が話しかけてきた。
「明日は私、ランゴバルトと模擬戦やってくるよ。お前はトレーニング頑張ってね」
「ああ、そうなのか。ということは、夕方まで帰ってこないんだな?」
「それはまだわからないよ。お互いどのくらい怪我するかによる。下手したら棺行きになっちゃうかもしれないし」
「あ、うん……。それはしょうがないな」
「なるべく早く帰れるようにするけど、もし私が帰って来なくても心配しないで。お前は自分の死合いのことだけ考えていなさい」
「ああ、わかった」
兄にそう言われたので、アクセルは特に疑問を抱くことなくそのまま就寝した。
重い丸太を運んだりして変な疲れ方をしたせいか、朝まで一度も起きずに爆睡してしまった。
***
翌朝。早速アクセルは身支度をして訓練場に向かった。
隣のスタジアムでは現在死合いが行われているのか、観客の歓声が響いている。その音量がかなりのものだったので、比較的人気の死合いなんだろうと窺えた(音量の大小で、行われている死合いがどのレベルなのか推測できたりする)。
――ま、明日死合いだってのに、呑気に観戦している場合じゃないよな。
明日に備えて鍛錬しているに違いないと思い、訓練場の中を覗き込む。
走り込み、筋トレ、素振り、的当て……等々、様々な訓練をしている戦士がいる中、訓練場の隅で大きめのハンマーを振り下ろし、ひたすら岩を砕いている人がいた。
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