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第1464話*

 兄がゆっくりと腰を動かしてきて、ぞわわっと背筋に痺れが走った。  これ以上激しくされたら失神してしまうところだったが、失神しないギリギリのところを攻められて自然と身体が反り返る。気持ちよすぎて頭がくらくらした。 「あんんっ……! んぅ、ふ……はあ、あぁ……っ」 「ああもう、ホントに可愛い……。顔も声も身体も、よく反応してくれるところも大好き」 「ああ、あ……兄上ぇ……」 「私もね、イったばかりのお前に包まれてるのが一番好きなんだ。直後は襞がすごくびくびくしてね、締め付けも一段と強くなるんだよ。もう挿ってるだけでイきそうになる」 「はあぁ……っ! あっ、あっ……あぁん」 「……というか、私も一度出していいかな? 熱がいっぱい溜まって溢れそうなの」  返事の代わりにこくこく頷いたら、兄は嬉しそうにこちらの唇を吸ってきた。身体を倒して何度もキスをしつつ、ぐっぐっと欲望を食い込ませてくる。  出される時の衝撃を思ったらアクセルもぞくぞくしてきて、歓迎するように兄の腰に脚を絡めてしまった。 「んんっ、ん、んぅぅ――ッ!」  どくん、と欲望が脈打ち、間髪入れず大量の熱が注ぎ込まれる。  兄の熱が腹の中に広がった途端、アクセルもびくんと全身を跳ねさせた。先程派手にイったばかりだというのに、またがくがく震えて止まらなくなる。 「う、う……ふうぅ……」 「ああ……やっぱりお前の中はいいねぇ……。意識してなくてもついたくさん出しちゃう……。なんかこう、全部持っていかれる感じがたまらないんだよね……」 「っ、う……はあ、あ」 「お前も、出されたのと同時にイっちゃったでしょ。もう完全に癖になってるんだなぁ……。身体に擦り込まれてるというか、自然とそう反応しちゃうというか……うん、実にいいよ」 「い、い……のか……?」 「うん、少なくとも私は気に入ってる。お前は恥ずかしがるかもだけど、私の理想通りに育ってくれて本当に嬉しいんだ」

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