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第1474話

「レンジって人か、コニーになるみたいだ。どちらが勝ち上がるかによるな」 「ふーん? レンジくんは知らないけど、コニーくんはアレだよね、ランゴバルトの取り巻き」 「ああ。取り巻きというか、お世話係かな……」  黒いおかっぱの和風美少年。袴姿で弓矢の練習をしているのが印象的だった。  ただ、未だにランゴバルトとはどういう関係なのかよくわかっていない。  住み込みでランゴバルトの身の回りの世話をしているらしいが、どういう経緯でそうなったのかも謎だ。  強者にしか興味がなさそうなランゴバルトもコニーのことは気に入っているみたいだし、コニーもそれをわかっていてランゴバルトの世話をしている節がある。  それもまた、不思議な話だ。 「そっか。まあどっちと戦うにせよ、お前は引き続き頑張りなさいよ? 私はお前が優勝して、挑戦状を叩きつけてくれることを夢見てるんだ」 「ああ、もちろんだ。兄上こそ、今度は前日に模擬戦なんてやるなよ?」  もう二度とやらない、と息巻いている兄を横目に、アクセルはトーナメント表に赤ペンで結果を書き込んだ。  ――また情報収集しておくべきかな。コニーはともかく、レンジさんのことは知らないからな……。  最低限、相手が何位の戦士なのかは知っておく必要がある。ランクが全てというわけではないが、相手の実力がどの程度かを測るにはちょうどいい基準だ。  今日はあまり激しい鍛錬できないけど、ランクを調べるくらいはできるかもしれない。  アクセルは出されたパンとスープを平らげ、食器を綺麗に片づけて兄に言った。 「じゃあ俺、次の対戦相手のランクを調べてくるよ。兄上はどうする?」 「ああ、なら私もついて行く。途中で倒れられたら心配だし」 「? なんで倒れるんだ? 俺は別に具合悪くないぞ」 「いやでも、昨日やりまくったから腰痛いかなと」  しれっとそんなことを言われたので、ベシッと軽く引っ叩いておいた。

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