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第1542話*

「……あ、また締まった。お前、これ何に反応したの? 時々お前のツボがわからなくなるんだけど」 「それ、は……んっ!」 「せっかくだから聞いておきたいな。上手く答えられたら、今度はこっちを外してあげる」 「っ……」  膨張している陰茎をピン、と弾かれ息が詰まった。  アクセルのそこは赤黒く腫れ上がって熱を溜め込み、とろとろと我慢の証を垂れ流している。根本を堰き止められているので完全に射精することはできず、ジンジン疼いて「イかせてください」と主張していた。  さすがにこのまま拘束され続けるのは辛いから、解いてくれるなら解いてもらいたい。 「あ、兄上が、あまりに……かっこよかった、から……」  アクセルは震える声で答えた。 「俺を、嬲ってくる兄上が……なんだか、すごく男っぽく見えて……。完全に『攻める側』の顔を、してて……。でも俺は、兄上に組み敷かれて……抵抗もできず、好き放題やられまくってて……どう頑張っても、逃げることはできないんだ、って……。そう思ったら、何故かこう……無意識にキュンとしてしまっ、て……」 「…………」 「じ、自分でもよくわからないんだ……。こんな風に嬲られるのは、苦手なはず、なのに……もっと優しい方が好き、なのに……なんで俺、こんなに……うっ」  ぐうっと体内で兄が大きく膨らみ、また圧迫感が強くなった。  ぜぇぜぇと肩で呼吸を繰り返し、何とか快感に耐えようと身体の震えを抑えようとする。また「暴れて大変」などと言われては敵わない。  すると兄は、さも愉快そうに笑い飛ばしてきた。 「ふふ、お前それは典型的なドM発言だよ。私に支配されるのに興奮してるんだ」 「えっ……!? そ、そんなつもりは……」 「じゃあ、無意識でドM発言したってこと? それはそれですごいね。素質あるよ」 「で、でも俺は本当に……」  否定しようと思ったら人差し指で唇を押さえられ、言葉を止められてしまう。 「お前、現に上から組み敷かれて興奮してるでしょ。こうやっていじめられながらも『ああ、俺はこの人のものなんだな』って心のどこかで思ってるでしょ。つまりそういうことなんだよ」

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