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第1545話*

「あひ、あ……兄上、そこ……やめてぇ……っ!」 「ふふ、感じすぎて苦しいんでしょ? 知ってるよ。お前の一番の弱点だもの」 「ひぅ……っ、あ……はあぁっ……!」 「でもその顔……本当にいい。普段は真面目なお前が、こういう時は乱れまくって快感に苦しむ姿はとってもそそる。見てるだけでも興奮してくるね」 「はっ……!? あ……ひぐッ!」  思いっきり結腸を抜かれ、本気で泡を吹いた。  一瞬意識が途切れ、(おこり)のように身体が痙攣し、目の焦点も合わなくなって視界がぼやけてしまう。 「っ、っ……ふ……」 「……はは、本当に意識飛びかけてる。お前は本当に直腸刺激されると弱いよね。まあ、これやられて何も感じない方が問題かもしれないけど」 「っ……う……う」 「でも、気絶しちゃうのはもったいない。このまま落ち着くまでちょっと待とうか」  そう言って兄は、楔を嵌め込んだまま本当に動きを止めてくれた。  圧迫感はあるものの、動いていなければたいした刺激ではなく、アクセルは少しずつ調子を取り戻していった。  ――もう、兄上は本当に……。  攻める時はめちゃくちゃに攻めてくるけれど、引くべき時はちゃんと引いてくれる。  これができるのは、相手のことをちゃんと思いやっている証拠だ。  一見やりたい放題にやっているように見えても、心の底ではきちんとこちらを愛してくれている。弟が気絶しないギリギリのところを見極めてくれる。  そういうことをされるから、こちらもつい限界を超えて交わってしまうのだ。 「あ、にうえ……」  アクセルはもどかしげに背中の両腕を揺らした。  口や陰部の戒めは解かれたが、こちらはまだ手錠が嵌められたままである。 「あの、腕……外してくれ……」 「ええ? 外すの? でもお前、すぐ暴れちゃうじゃない」 「暴れない……! いや、暴れちゃうかもしれないけど……それでもやっぱり、両腕使えないのは辛いんだ……」 「ああ、ずっと下に敷いてて痺れてきちゃった? それじゃあ体位を変えて……」 「そ、じゃなくて……!」  たまらなくなり、アクセルは叫んだ。

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