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第1547話*

「そう? まあわからなくてもいいや。お前のエロさを堪能できるのは私だけの特権だもんね」  上機嫌にそんなことを言う兄。  兄にとっては、アクセルがこうして乱れていた方が嬉しいのか。普段は絶対やらない粗相をして、恥ずかしい姿を曝け出した方がいいのか。  兄が喜んでくれるならやぶさかではないけれど、それでもあえて乱れるのはやっぱり恥ずかしい……。 「っ……」  そんなことを考えていたら、兄が指での刺激をやめてシャワーヘッドを掴んだ。 「さて、あとはここを綺麗に洗い流して……と」 「え……ひゃあっ!」  勢いよくお湯が噴射し、一番敏感なところに当たる。  浴びれば気持ちがいいシャワーも、股間に当てられると強烈な刺激になってしまい、アクセルは全身をびくびく痙攣させた。 「あっ、あっ! 兄上、それだめ……やめてぇ……!」 「こら、暴れないって言ったよね? ちゃんと大人しくしていなきゃダメじゃないか。約束守れないならまた縛るよ?」 「っ……!」  ハッとして、ばたついていた腕を床に下ろす。  ――そうだった……。下手に抵抗したら、また……。  せっかく外してもらったのに、また手錠をかけられるのは嫌だ。  仕方なくアクセルは両腕を枕のように額の下に敷き、シャワーの刺激に耐え続けた。 「うう、う……はぅ……あ」 「そうそう、もう少し我慢しててね。せっかくお風呂でやってるんだから、ちゃんと洗わないと損だ。お腹を空っぽにして、外側も綺麗にして、それからまたやり直そう。その方が、もっとたっぷり楽しめるもんね」 「も、もう……兄上は、そんなことばっかりぃ……」 「だめ? でもお前だって、なんだかんだエッチなこと大好きだよね? ずっとお前を育ててきたけど、実際に抱いてみるまでこんなエロい身体してるなんて知らなかったよ」  俺だって知らなかったよ……と、心の中で言い返す。  というか、自分がこんな風になったのは全部兄のせいだろう。兄が自分を一から開発したから、自分はここまでいやらしくなってしまったのだ。なりたくてこうなったわけではない。

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